「あー、飲みすぎた‥‥‥」
あたしは会社で
アルコールが弱い家系のあたしは、正直においだけで酔える。
けれども飲まないわけにもいかなかった。
大人の付き合いは本当にめんどくさいなぁ。
けれどもあたしは、そのお酒の席の雰囲気が楽しくて付き合ってしまうのが現状。
しかし今回の飲みの席には、いつものメンバー以外で、職場の中でも中心核の専務が来ていたので断れなかった。
普段あたしと飲みに出かける上司は、断れというものの、
そうするわけにはいかずにかなり飲んでしまった。
「吐きそう‥‥‥うわー、こりゃきついなー‥‥‥」
偶然にも、今やなくなりつつある公園に設置されている水道を見つけた。
蛇口をひねって水を出してからあたしは嘔吐してしまった。
‥‥‥
‥‥‥
‥‥‥
あー‥‥気分が悪い。
時間は‥‥‥今は午前4時過ぎ。
今居座っている公園から自宅までは約4分。
なんだか鳥の鳴き声が怖く感じる。
そういえば今気づいたけどこの公園って‥‥
たしか子どもの遊具で事故があった公園だ。
ようやく気付くが時すでに遅し。
もう、恐怖しかなくなった‥‥。
不気味なので帰ろうとすると、
いきなり後ろから“がさっ!”と木々の揺れる激しい音がした。
そこを見れば、男性が二人出てきた。
顔を見るとすごく良く似ている。
まるで双子みたいに‥‥‥
………
………
「お姉さんもしかして今飲みの帰りー??」
「顔色悪いね。送って行こうか??」
「けっこうです。帰れますので」
「なになに、そんな
そう言われてあたしは「これ以上はまずい」と思って
早歩きで立ち去ろうとするが男性に腕をつかまれてしまった。
「いいじゃん。少し遊ぼうよ」
「けっこうです!」
きつく言うがまったく効力はなかった。