不倫・禁断の恋

身体は正直に反応してしまいます

原因は、きっと秋也しゅうやくんの奥さんが亡くなったことと関連している。

秋也くんとは旦那の弟。

昔から仲が良くて、大学時代はよく三人で遊んでいた時もあった。

卒業してそのあとは、旦那の健也けんやと結婚した。

秋也くんも喜んでくれた。

あたしもずっと健也と一緒にいたかったから嬉しい。

人生を共にしてくれる人が見つかって、心底嬉しかったんだ。

 

だけど、あたしの人生は一変した。

それは秋也くんの息子が要因している。

秋也くんはあたしたちが結婚する前から出来婚をしたのだが、

今年で成人を迎える息子の亮太くんが要因しているのだ。

「‥‥‥はなさん?」

その息子の亮太りょうたくんは、今あたしたちの自宅のソファに座ってお茶を飲んでいる。

少しあたしがほうけていると、あたしの座る椅子に乗り上げて顔をまじまじと見ていた。

「!!」

「華さん、悩み事ですか?」

ここには二人きり。

亮太くんは秋也くんの奥さん、つまり亮太くんにとっての母親がいないから執着されているのだろう。

その執着心はすごく、若いだけある。
………

………
「華さん。早くおじさんと別れてください」

またこの話。いつもこうだ。

「いやよ。健也とは‥‥旦那とは別れない」

「俺がいるから」

「亮太くん‥‥あたしから離れなさい?いつまでもこんなおばさんに構ってないで‥‥‥」

あたしは“構ってないで彼女見つけなさい”と言おうとした。

けれどもそれはキスでさえぎられる。

触れるだけの優しいキス。

思わず「んっ」と声を漏らしてしまう。

これが原因で、亮太くんの身体に火をつけてしまった。

次第に腰に手を回されて濃厚なキスに変わっていく。

首筋に噛みつかれると、じわっと痛みと快楽を味わった。

 

旦那の健也は1か月出張しているので帰ってくる可能性が今ないのだが、

旦那の弟の息子となんて、罪悪感しかない。

行為はどんどんエスカレートしていく。

息する間もなく舌はからめとられて、唾液を混じらせる。

苦しくなってあたしは亮太くんの背中に手を回すことになってしまった。

背中を軽くたたいて「苦しい」と訴えようとしたが、

時はすでに遅し。

逆に「いいですよこのままで」ととらえられてしまった様子。

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