幸せって誰が決めるんだろう。
おかしくない?
なんであたしはこんなに誰かを求めているのだろうか。
幸せになりたいからだよ。
好きになったらだめな人っているの?
それはなんで?
好きって感情は持っちゃいけない人が存在するわけを教えてよ。
ほらね?言えないくせに。
だったらもう邪魔しないで!
‥‥‥‥‥
‥‥‥
「
「はいはーい!」
ここは北海道では有名な大き目な病院だ。
昔からあたしはここに通い続けている。
先生は最初の通い始めからお世話になっている。
けどあたしは
疲れたし‥‥‥病院通うことにも。
早いところ、いなくなりたい。
………
………
‥‥‥親が許すわけがないって?
親なんていないし。
施設育ちのあたしに親はいないけど、観察官はいる。
実はあたしは、その監察官の人が好きになった。
だからかな。
もうここにいたくないんだよね。
もともとお金がない中で始まっていたこの施設は、
たくさん入って来る、あたしと同じような子が多い。
すごい世の中だよね。
子ども生んどいて、あとは放置プレイ。
ははっ。あたしが親なら最低限のことはするよ。
あーあ、現代は陽気な責任もとれない大人ばっかり。
あたしは誰一人として信を、心を置いている人はいない。
それがあたしの生きる道だった。
でも、監察官の
当麻さんはあたしがあの施設に来てから2年後に入ってきた。
顔面偏差値は低い。
だけど、どの人よりもかっこよく見えて、なにより一番暖かった。
暖かい人間っていないって思ってたから。
………
………
他の監察官さんには悪いけど、あたしより小さい子どもを叩いたり、
介護必須な老人のベッドを蹴ったり、すごく様々問題を起こしている。
この人も同じかも。って思っていたけど、当麻さんが来てから施設は変わった。
物悲しい施設に、当麻さんは輝きをくれた。
その証拠に、問題を起こした監察官はすべて排除。
もともと当麻さんは権力あるご家族の一人なので、
だれも手を出すことも、反対することも出来ないんだろう。