痴漢・レイプ

初めて痴漢に遭遇した日…

かしてさっとまとめただけの髪、メイクをしても地味な顔。

美樹みきは決して醜い方ではないが特別これと言って美人でもない、どこにでもいるOLの一人だ。

毎日会社と家の往復を繰り返し、週末は家で漫画とレンタルDVDを相手にゴロゴロと過ごす。

楽しみといえば時々女友達と出かける程度だ。

我ながら典型的なモブだ。

だからといってなにか行動を起こすほどの勇気もなく現状に満足していたりもする。

だって、住む家があって仕事があって…それで充分じゃない。

顔にかかった髪を払い除けながらいつものように彼女は人混みに流されるように電車へ押し込まれていく。

これでもかと人が詰め込まれた電車で携帯をいじり時間を潰す。

もう少し会社の近くに住めたら良いけど家賃が高すぎてとても無理。

むしろ会社が私のアパートの近くにくればいいのに…

…そんなことを考えている私のお尻に、何かが当たった。

鞄じゃない……

………

………

………

誰かの手。

でもたまたま手の甲が触れているだけだ。

美樹は特に気に留めず再び液晶画面に目を移した。

しかし、しばらくすると当たっているだけだったはずの手の甲が上下左右にお尻を撫で始めた。

時折、感触を確かめるかのようにふにふにと押し付けられる。

明らかに痴漢だ。

彼女は手から逃れようと身じろぐが通勤ラッシュ時の満員電車、周囲は人に固められろくに逃げ場もない。

あんまり動いたら他の人の迷惑になるかも…

そう思うとこれ以上は動けなかった。

その手は美樹が抵抗しないのを良いことに積極的に触り始めた。

スカートをめくり、太ももからお尻へそのラインを確かめるように指先でなぞりだした。

くすぐったさに思わず全身に力が入る。ぴくぴくと内太ももが震えた。

熱い掌が素肌にぺったりと押し付けられる。

………

………

………

(嫌だ、気持ち悪い)

嫌悪感に鳥肌が立つ。

今すぐ腕を掴んで「この人痴漢です!」と大声で叫べれば気持ち良いだろうなと思う。

でも…

1 2 3 4 5
RELATED NOVEL
夜の公園には気を付けよう 痴漢・レイプ

夜の公園には気を付けよう

1,145 views 作・瑠璃川 えり
官能小説が無料で読める ちょっとエッチな子猫たん
「あー、飲みすぎた‥‥‥」 あたしは会社で親睦会(しんぼくかい)があり、飲めないお酒を上司から勧められて飲んでしまった。 アルコールが弱い家系のあたしは、正直においだけ …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。