「お、あ、ま、って、イッたばっかりで‥‥」
「知らねー」
ばちゅん、ばちゅん、と水音はかなり激し目に立っている。
そしてなんだか壊れそうになるあたしに気付いて、最初に相手してくれた男性はキスをしてきた。
意識が飛びそうな中でのこの濃厚なキスが、たまらなく気持ちがいい。
まだまだずっと続けてほしい。止めないで。
そう思うたびに背徳感に支配されてしまいそうだ。
「ん~~~っああぁ、あ」
「意識飛んでみたい?」
「へ?」
急に言われたそのテンションだと、徹底的に攻めてくれそうだ。
あたしの中に眠っている「メス」のところが反応しているんだ。
大きくうなずけば、空いている手であたしの勃起しきっているクリトリスをつまんだ。
そのまま腰が動き出せば同時に攻められておかしい顔になっただろう。
「ん-ーー、んんーーー」
「もっと、気持ちいいって顔見せて?」
「んっは、きもちい、ぃの‥‥」
その瞬間、街頭の明かりがバスを照らして、犯人の顔を見た。
まだまだ若い‥‥。
そんな若い子があたしに欲情して、勃起させて、こんなに気持ち良い快楽を与えてくれている。
あたしは隠すことなくそのまますべてをゆだねようと決めた。
この後はあたしが父親のことなんか忘れて性欲にまみれるのだった。
もちろん、後悔はしていない。
最初から媚薬に負けただけ。
これから行く地元はかなり盆地が多くて、何もない場所になる。
だからこそ、彼らを連れていったら暇しなさそう。
「ねぇ、あの、あたしの‥お願い聴いてくれない?」
それからはまた、別の話になりそうです。
- FIN -