ブツンブツンと嫌な音がしてベストのボタンが引きちぎれた。
大声で叫べるものならそうしたい、と彼女は思ったが恐怖で
白いブラウスとスカートも乱暴に引き剥がされる。
彼女は一人の男の手に光るナイフから目が離せないまま、何の抵抗もできずに全て剥ぎ取られてしまった。
「そんなにビビらなくても」
そう言いながら男は手に持った携帯の裏側をこちらに向ける。
その光景に目を見開き体を強ばらせた。
鈍く光るレンズから逃れたいのに強張った体は
言わなくてもわかると思うけど、と前置きをした上で男は言葉を続ける。
「…バラすなよ。警察にでも行ってみろ、この写真がそのままネットに上がるからな」
背後にいた頭の悪そうな男が「顔もマ○コも丸出しでな!」と下品に笑う。
その声がコンクリートの壁に反響して倉庫中に響き渡った。
男達の異常な様子に恐怖を覚えガタガタと体を震わせる彼女の足を1人が掴み思い切り広げる。
抵抗なんて当然できる訳もなく涙でグチャグチャに濡らした顔を彼らから背けるので精一杯だった。
「お?案外綺麗じゃん」
「毛薄いなぁ」
勝手な感想を口にしながら彼らが手を伸ばしてくる。
普段はお硬いスーツの中に押し込めている大きめの胸や平らな腹を、柔らかな肌の感触を味わうかのように撫で回し太腿の内側をなぞり首筋をくすぐる。