いつの間にか恐怖による震えは随分収まっていた。
「だ…誰にも言わない、大人しくするから…こ、こ…殺さないで…」
未だ自由の聞かない唇を何とか動かし震える声を絞り出す。
社会に出て数年、人並みに交際もしてきたし何も知らないウブな少女では無いのだ、少しの間我慢してここから開放されるならと涙をのんだ。
「わーってるって」
真上で私の髪を撫でていた男が面倒くさそうにそう吐き捨てる。
「殺しとレイプじゃリスク違いすぎるんだよ」
ほっと一息ついた私に胸をまさぐっていた男がニヤと笑った。
「お前も楽しめ」
そんな事できるわけがない、と言いたいのをぐっと
男の手があらぬ所に伸びてきたからだ。
足の間の、女性にとって最も敏感で最も大切な所…
そこへゴツゴツと骨張った男の指が乱暴に触れる。
思わず強い痛みを覚悟して手足を強ばらせヒュッと息を飲む。
しかし彼女の予想に反して指の動きは穏やかだった。
荒々しく触れたのは割れ目の外側のみでいきなり指を入れることもなければ攻撃的に陰核を刺激することもない。
「気持よくしてやっからよ、声出せ」
男はそう言うやいなやゆっくりと私の中へ指を侵入させてきた。