力の入らない唇からずるりと口内に侵入したそれはグチュグチュと音を立てながら激しく出入りし始めた。
「んんーっ!や、あ…やめてそこは…っんんぅ」
唾液に濡らされた指が尻の谷間の奥で疼く小さなすぼみに触れた。
私のそこは男の指を簡単に咥え込み、その上ひくひく
尻の穴や腸壁を指でぬるぬる擦られる初めての感覚に膣がきゅっきゅっと収縮を繰り返した。
「や…っはぁ、そこ、だめ…すごいぃぃ」
「ケツ穴最高だってよ、ははは」
ゲラゲラ笑いながら彼らは自分のペニスを私の手に握らせたり背中に擦りつけたり、髪の毛を巻きつけて扱いたりと各々快感を求め好き勝手に動いている。
私はもう1人の人間ではなく彼らの性欲を満たすためだけに存在するシリコン製の人形のようであった。
されるがままに突き動かされるも口いっぱいに押し入れられたペニスが喘ぐ事を許さない。
頭がおかしくなりそうだった。
「んんっん、んっ!ん゙―っ!!」
ガクガクと大きく広げた両足を震わせながら一際大きな呻き声を上げて彼女はビクンビクンと大きく数回痙攣を繰り返す。
「お、イった?」
「イったイった。すげー」
「牛みたいな声だしたぞ」
絶頂を迎えている最中も直後も、ほんの少しの余韻に浸ることはおろか休息も許さないと言わんばかりに男は腰を振り続ける。
嫌な筈なのに、気持ちいい…
狂いかけた意識の中でもう普通のセックスでは満足できない体になったことに彼女はまだ気づいていなかった。
- FIN -