それは決していやらしくはなく、バストの一言に変に反応してしまった自分が恥ずかしくなった。
(そうよね、仕事だもん。きっと触り慣れているでしょうし…)
頭ではそう冷静に考えられても、媚薬オイルに火照った体は指の動き一つ一つに律儀に反応してしまう。
乳首はタオルを持ち上げてツンと高く勃起しきっており先端を布が擦る感覚にさえ気を抜けば声を出してしまいそうだった。
はぁはぁと荒く胸で息をするがその揺れさえ刺激になりかねない。
私自意識過剰で変に興奮しちゃってるのかな、そうだとしたら凄く恥ずかしい。
体と頭が一致しない状況ながら優子はもう何も言わず全てプロに任せようと心に決めた。
エステに来て恥ずかしいから触らないでなんてのは病院に行って恥ずかしいから診察しないでというのと同じ、これは何も恥ずかしいことじゃない…そう思った瞬間だった。
「ひゃぁあん!」
ぬるぬるの指先が胸の先端の最も敏感な部分に触れた。
全身が総毛立つような快感に思わず甲高い声を上げて体が跳ねる。
もちろんこの声も映像とともに記録されているのだが彼女がそれを知る由もない。
「や、あはは、あの、変な声出ちゃって…すみません」
気まずさに涙ぐみながらもなんとか誤魔化そうとする優子にエステティシャンはやさしく「大丈夫ですよ」と
「お客様はとても敏感なんですね。ここは各部屋、防音になっておりますし、リラックスして心身ともにリフレッシュしていただくためのエステですから例え声が出ても我慢される必要はありませんよ」
「や…で、でも…」
「それに皆様、声を出されますから気にしないいでいいですよ」
「う…」
優子は恥ずかしそうに口ごもって履いたが顔を真っ赤に蒸気させ相変わらず足をもじもじとせわしなく動かして性的にすっかり興奮しきっていることを少しも隠せていなかった。
「では、マッサージの方、続けさせていただきます」
そう言うやいなや今度は
「ひゃっ!あ、あ、あ、だめ、だめ…」
乳房を揉みしだきながら敏感な肉の蕾をヌルヌルと刺激する。
指で摘んでコリコリといじめられると感度の上がりきった体はビクビク震えて快感にのたうつ。
「はぁあ、あぁ…」
すっかり夢心地で愛撫に悶える優子は徐々に胸元にかけられた目隠し用のタオルがずれていくのに気がついていないようだった。
もしかしたら無意識に気づいていてあえてそのままにしていたのかもしれないが、なんにせよエステティシャンが手を動かす度に、そして彼女が悶えて身を震わせる度にオイルに濡れたタオルがずれていく。
もちろん偶然等ではなく、より売れる映像にするためにエステティシャンがそうさせているのだが。
「はぁあん…」
柔らかな白い胸が徐々に露わになっていく。
胸だけではない。
太腿もその付け根も少しずつカメラの前に晒されていく。
男の指がオイルをたっぷり絡ませて硬くなった乳首を舌先でコロコロと転がすと紙パンツのシミがじゅわっと広がる。
張り付いて透けた性器の形さえも高機能なカメラはズームでしっかり捉えていた。