(嫌だ、本当に待って…このままじゃ…)
このままじゃ、声を我慢するどころかイってしまいそう…
「んん、う…っくぅ…」
ハンカチをこれでもかと口に押し当て少しでも声がもれないよう必死に堪える。
先程の中年サラリーマンだけでなく他の人も美樹の異常に気付き始めたようだが、俯いたままの彼女はそれを知る由もなかった。
指先が膣内のとある一点にふれる度に彼女の体が大きく震える。
息を止め必死に声を押し殺していても内壁はヒクヒクと収縮を繰り返しそこが敏感なウィークポイントだと痴漢に知らしめた。
「やぁ…く…うぁっ…」
感じる部分を見つけた指はその一点を攻めることに集中しこれでもかと言わんばかりに激しく彼女を責め立てる。
そこから漏れる水音は周囲に立つ人々の耳にも届いていそうなほど大きかった。
実際は電車の走行音に紛れ他者に聞こえることなど無かったのだが、それでも美樹にとっては公衆の面前で辱められていることに変わりはない。
「や、もうやめて…まって、お願いやめて…」
美樹は小さく、どうにかこの手の主に聞こえるような小声で懇願する。
こんな所でイきたくない、その一心で絞り出した震える声だったが痴漢は聞こえていないのかはたまた聞こえていてなお無視したのかは不明だが…動きを止めることも緩めることもなかった。