恋のはじまり

打ち上げ花火と真夏の淫夢

叶わぬ恋の別れの口づけ

タクちゃんが少し照れくさそうな仕草をしながらベッドの端に腰を下ろした。

私も続いて彼の左隣に腰を下ろそうとした際、彼の左手に私の右手が触れたのだ。

驚いて一瞬お互い目を合わせたが、彼はすぐに目線をそらし、私は立ち上がって一歩彼から離れた。

1分ほど沈黙の気まずい時間が過ぎたが、今夜は絶対にタクちゃんに抱かれたいという一心だったので、私は勇気を振り絞る。

振り返ってタクちゃんの目の前に立ち、白いワンピースを脱ぎ始めたのだ。

背中のジッパーを下ろすと、ストンと脚元に白いワンピースが落ち、私は彼の前で下着姿になってみせた。

「タクちゃん、お願い、抱いて。もう我慢ができないの」

そう言って、座っている彼の胸に飛び込んで抱きついた。

「いいのかいホントに。実は・・・俺も幼い頃から、幸恵ちゃんが好きだったんだ」

「えっ、ホ、ホントに?」

彼の顔を下から見上げると、彼は私を見つめてうなずいた。

まさかタクちゃんも私に好意があったなんて・・・。

両思いだとわかると、ますます気持ちが抑えきれなくなってくる。

彼もぐいっと強く私を抱き寄せ、私が彼の首に両腕を回すと、激しく唇を重ねた。

タクちゃんのたくましく腕と厚みのある胸に抱かれるのが夢だった。

それだけでも幸せの絶頂だったけど、今の私にはそれだけじゃあ物足りない。

もっともっと激しく情熱的な恋を求めていた。

そう、短冊に込めた願いのように、タクちゃんと一つに結ばれることだ。

お互いの舌の絡みも激しさを増し、頭が真っ白になりそうな気分だった。

どうやらタクちゃんも興奮してきたようで、自分の服を全部脱ぎ捨てて、私を押し倒しながら胸の谷間に顔を埋めてきた。

ブラジャーを剥ぎ取り、右手で左の乳房を揉み、右の乳首を吸い付く。

「あん、はぁん」

大好きなタクちゃんに乳首を愛撫されてると思うだけで、余計に体が反応してしまう。

そのあと、彼の舌が下半身に焦らすようにゆっくり降りてくる。

すっかり濡れていたパンティーを脱がして顔を近づけると、鼻先が黒い茂みに触れた。

荒くなっている鼻息が敏感な陰部にかかるだけで、ビクンと腰が弾んでしまった。

彼の指が茂みの中を探り始めると、じんわりと秘口から愛液が流れ出す。

彼は舌を尖らして、上下に動かして濡れ濡れの割れ目に沿ってなぞってくる。

「あぁ、うふん、ダメダメ」

さらに勢いを増した舌は、真ん中にある充血した膨らんだ蕾を左右に弾く。

「そ、そこは敏感だから、あっ、やだ、いっちゃう」

今まで味わったことのない快感が襲ってきて私は絶頂を迎えた。

「私ばかりじゃなくて、タクちゃんも気持ちよくしてあげる」

今度は私がタクちゃんを攻撃する番だ。

すでに彼の分身は天井を突き破らんばかりの反り勃ち具合だった。

想像以上の長さや太さに私のアソコがうずいて期待が高まる。

私は2つの立派なタマちゃんを交互に吸い上げ、そのまま舌先でカリをチロチロ舐めた。

「くはっ、はぁ、上手だよ幸恵ちゃん」

そして、タクちゃんの愛しい分身を根本までぱっくり咥え込んだ。

口をすぼめて先端を吸引しながら激しく上下に出し入れすると、彼は慌てて私の頭を両手でつかんで引き離した。

「ふう・・・、危なくもうちょっとで出そうになったよ」

「あんもう!あと少しだったのに、惜しかったわ」

「お楽しみは最後に取っとかなきゃ。じゃあ、そろそろ入れちゃうよ」

私の秘口はぬるぬる状態で、いつでも準備万端で待ち構えていた。

タクちゃんはすぐにコンドームを装着して、割れ目に勢いよく押し込んだ。

「ひいー、あぁ、すごい、なんて大きいの・・・」

挿入した瞬間は少し痛い気がしたが、私のアソコはタクちゃんのものをすんなりと中へと受け入れた。

「うおお、締めつけ感がすごずぎる」

彼の肉棒は硬さも一級品で、私の膣壁の締めつけを跳ね返すような強さがあり、奥深くの子宮をズンズン突き上げてくる。

ピストン運動が徐々に激しくなったかと思うと、突然彼の体がガクガクと小刻みに波打つのがわかった。

「あっ、出る。出すよ、あああー」

「いいよ、来て!思いっきりたっぷり出して!」

ドックンドックンと大量の精液を私の中に放出したタクちゃんは、私の体に重なったまましばらく動けなくなっていた。

このままずっとつながっていたい。

こんな気持ちよく、そして、幸せを感じれるセックスは、タクちゃんとでないと
きっと味わえないだろう。

名残惜しいけど、最後にもう一度キスをして、夢のような夏の一夜は終わった。

一夜明けて、予定していた帰省期間も今日1日で最後になった。

夕食を食べ終えて帰り支度をしたあと、私は明日帰ることを伝えるために、隣のタクちゃん宅に会いに行った。

昨夜のこともあってか、少し照れくさそうにして奥からタクちゃんが出てきた。

彼の両親にも軽く挨拶をし、帰り際に勇気を出して、タクちゃんに私の連絡先の携帯番号とメルアドを手渡すと、

「私はタクちゃんのことが好きで好きで諦めきれないの。だから、もし、まだ私のことが好きなら、彼女じゃなく私を選んでほしい。そして、私を選んだら、電話でもメールでもいいから連絡をちょうだいね。」

タクちゃんは少し困った表情を見せたが、何とか私の無理を承知してくれた。

それから1ヶ月ほど待ったが、彼からの連絡は来なかった。

どうやら、私ではなく彼女の方を選んだみたいだ。

わかってはいたけど、やっぱりショックで涙が溢れ出てきた。

これからもずっとタクちゃんとの関係が続くだろうと思っていたのに、昨夜の最後に交わしたキスが、彼との別れのキスとなってしまった。

打ち上げ花火のように、私の思いも一瞬だけキレイに咲き、あっけなく散ったのだ。

でも、ずっと言えなかった私の気持ちを伝えることができたし、彼も私に好意があったということもわかったので後悔はない。

これから就活も忙しくなるだろうし、いろんな意味でまたしばらく実家には帰ってこれないだろうな。

- FIN -

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