美咲は今にも逃げ出したくなるのをこらえて会釈しながらそっとその場を離れる。
イってしまった!
それも知らない人の前で!
その事実と、今まで味わったことのないまるで雷のような鮮明な快感に興奮を抑えきれない。
一度絶頂を迎えたばかりの敏感な膣内とクリトリスを躊躇なく刺激され続ける。
こんな状態でレジに行ったら…そう思うだけで体が震え肌は総毛立った。
ハァ、ハァと荒くなる呼吸を必死に抑えて、努めて平静であるように装いレジに向かう。
幸いなことに人の並んでいないレジカウンターが近く、美咲はまっすぐそこへ向かった。
「126円が一点、278円が一点…」
見るからにやる気のない、無気力そうな店員は美咲の方を見ることもなく緩慢な動きで商品を一つ一つレジに通していく。
(早く、早くして…また、またイきそう…)
早る気持ちが表に出ないように体を強ばらせて直立の姿勢を保つも、まっすぐに立った状態では玩具が的確に敏感な部分を刺激してしまう。
腰を曲げたい、背中を丸めたい、そうすれば少しはこの刺激から逃れられるのに…
そう思いながらも、そんなことをすれば店員や他の客に不審がられるとわかっている為に動けない。
(あ、いや、やだ…またイっちゃう!)
美咲は財布の入ったバッグの取っ手を強く握った。玩具の無機質な振動は彼女の意思を無視して動き続ける。
(いやあぁぁ!イく、イく…っ!)