斜め下を見つめたままの強張った表情で、美咲は直立不動のまま体を小さく痙攣させた。
ブルブルと手足が震え、腰が時折ビクッと跳ねる。
首筋をツツーと汗が伝い下着の中ではぱっくり開いた割れ目がヒクヒク動いていた。
「98円が一点…」
自分の異変に店員が気づいていないことに安堵しながら千円札を二枚、震える指先で取り出した。
言うことを聞かない手では小銭を出せそうにもない。
レシートとお釣りを受け取るとそれを財布にグシャリとねじ込む。
逃げるようにスーパーを後にした。
行きも長く感じた道が、帰りは更に長く感じる。
感度が増しビクンビクンと下半身が震えてまともに歩くことすら出来ない。
ひんやりと冷たい電柱にもたれかかりハァァと熱い息を漏らしながら三度目の絶頂を迎えてしまった。
(きもち、いい…今度は彼も誘ってみよう、その時は彼にリモコンを持ってもらわなきゃ…)
- FIN -