下着を取り上げられ尖って透ける乳首を隠せずにいる若いOLの恥ずかしい姿を田嶋は一人楽しんでいる。
「明日、同じ格好で仕事してみるかい?」
突然思いついたように田嶋は美里に顔を近づけて言い出した。
タバコとコーヒーの混ざった不快な口臭が鼻につく。
「そんな…それだけは…」
「はは、冗談だよ」
泣きたい気持ちをぐっとこらえて、グラスを握ったまま下唇を噛んだ。
「でも、君そういうの好きでしょ」
ニタニタ笑う気持ち悪い顔は、見ているだけで吐いてしまいそうだった。
「そんなことありません」
「でも…興奮してるじゃない」
そう言うや否や田嶋はぬるりと手を伸ばし美里の胸をつんとつついた。
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「ゃ…」
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声を出したら視線を集めてしまうかも…
その恐怖からすんでのところで悲鳴を飲み込む。
「…っ…」
「やっぱり君こういうのが好きなんだねぇ…」
楽しげに笑う田嶋の指は、彼女の胸の先端をそっと撫で始めた。
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「そんなこと…っあ…」
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敏感な突起のてっぺんを指先でスリスリ、円を書くように撫で回される。
シャツ越しとはい言え薄布一枚隔てただけの刺激に嫌でも体は反応してしまった。
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「や…ぁ…っ」
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硬く敏感になったそこをきゅっと摘まれると思わず小さな声が漏れる。
指の腹で啄むようにしごかれると思わず腰が動いてしまった。
「敏感だねぇ…もう少し遊んであげたいところだけど、ひとまず入ろう。ついたよ」
言われるまま足を止めた。目の前にはチェーン店の居酒屋が安っぽい看板を輝かせている。
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「いらっしゃいませー!何名様ですか?」
「二人だよ、個室あいてる?」
「はい!ご案内します!」
バイトの学生だろう元気のよい店員に案内されるままに明るい廊下を進む。
薄暗い通りと違って煌々と照らされた店内では桁違いの緊張が走る。
「こちらです!ごゆっくりどうぞー!」
何も知らないバイトが笑顔をこちらに向けるたびに美里の心臓は大きく跳ね上がる。
鞄を抱き抱えるように胸を隠し俯き加減でそそくさと案内された個室に逃げ込んだ。
鞄を抱いたまま、掘りごたつのある小さな個室で向かい合うように座る。
「こらこら高田君、そんなにあからさまに怪しい動きしてたら不審に思われるだろ」
「だって…」
「いいから鞄を寄越しなさい。まずは…ビールでいいかな?」
確かに座席でずっと鞄を抱きながら食事をしていたら不審だ。だからといって隠してくれるものがなければ…
透けた胸元が見えてしまう…
さあ渡せと言わんばかりに手を差し伸べる田嶋に、美里は渋々その鞄を渡した。
その瞬間…