「別に。言いたきゃバラせば?」
私の手首を拘束した大島君の瞳は、ゾッとする程冷たくて
「俺は今から、元カレのことなんかどうでもよくなるくらい鮎原先輩のことイかせます。だから鮎原先輩は俺に触られてめちゃくちゃ気持ちよくなっちゃったって言ふらせばいいですよ」
「はぁ?何言って……!」
「これも一種の汚名返上じゃない?『あんたが下手なだけだから』って」
歪められた口元は、瞳に相反して心底楽しそうに微笑んでいた。
「んっ!ふ、ちゅっ……!」
大島君は私の唇をキスで塞ぎ、ぬるりと口内に舌を潜り込ませる。
――ちゅっくちゅっ……じゅっ……
きつく舌を吸われたかと思うと、逃げ腰を叱るように追いかけてくる大島君の舌……。
甘噛みされては、そこをなぞられ、ぴりっとした痛みに腰が疼く。
その反応を楽しむように、唾液たっぷりの舌がぬるぬると絡めあわされて……
「はっ……キスだけでトロ顔してんじゃねぇよ……!」
やっと解放してくれたたかと思うと、大島君はかつてないほど意地悪な表情で私を見下ろす。
「ふあっ……だって、こんなやらしいキス……!」
口の周りが涎まみれで恥ずかしいのに、手を縛られているからぬぐうこともできない。
心臓がばくばくしすぎて、考えが追い付かない。
次は何をされてしまうのか、胸の奥が大島君の動きに反応する。
「こういうの、したことないんですか?」
私は素直に
「はっ……覚悟してくださいね、鮎原先輩」
大島君は有無言わさず私のパンツスーツを脱がせ、デスクの上に座らせた。
そのままがばっと私の足を大きく開く。
「いやぁああああ!」
抵抗も空しく、男の力にかなうわけがなかった。
「あぁ、恥ずかしがっていても触ってみればわかりますよ。ゆるーく、クリちゃんが反応してますね」
きゅうっと下着ごしにつねられた!
「あうっ!」
体の奥がじんっと甘く痺れる。
布越しのざらざらした質感を覚えさせるようにくにくにとこねられると強すぎる刺激に痛みが走る。
「いや!痛いってば!」
「あぁすみません。つい、されたことがなさそうなことをしたくて」
絶対に思っていない上っ面の謝罪の後、カリカリと指先でくすぐられる。
すりすりと擦り上げてくるそれは、先ほどの刺激とは比べ物にならないくらい優しい。
「はぅ……いやぁ……!」
やがて大島君の指はクリトリスの先端から根本へ……全体の輪郭をはっきりさせるようにゆっくりとなぞる。
柔すぎるその刺激は、すでにくすぐっているに近くて
「ふっ……は、や……それぇ……!」
触れられなくなったクリトリスの先端が、じんじんと
(なに?こんなの……)
こんなの気持ちいいの、知らない。
焦らすように輪郭をくるくるとなぞる指はぴたりと止まった。
「先っぽが好きなんですね。やーらしい……」
大島君はにやりと笑うとクロッチをずらして直接触れる。
「きゃあっ!やだやだ触らないで!」
指の腹でくにっとつぶされてしまったクリトリスは、ぴくんぴくんと彼の指になついてしまう。
もっと、もっと強くいじめて、と……。
「鮎原先輩。こうやって、指で潰されると」
――ぎゅうっ!ぐちゅっ!
「あっ!やん!」
「くりくりこすられるの、どっちが好き?」
――くちゅっくにゅっ……
「ひっ……あぁぁぁ!」
掬い取るように指先でクリをこすこすと引っかかれた瞬間、じゅんっと奥から潤むのを感じた。
びりびりとした甘く重たい痺れがクリに集中し、かりっとこすられるたびに何かがはじけてしまいそうになる。