マニアック

淫習村奇譚

ここには、気分の高揚した女性たちが、私を含めて複数名いる。

エマが今いるのは、対向車の一台も許さないような山道の中。

フツーって感じのマイクロバスに揺られているの。

ここにいる全員が、何県のどこに位置している場所に向かっているのか、把握できていない。

ケータイで調べれば? って思うよね、
撮影器具、持ち込みNGなんだ。

マジで?!

って感じだよね。
わかる。
私もそうだもん。

それとも「どういうこと?」「誘拐?」「裏バイト?」
って思った?

たった15分前まで、アイマスクの着用を義務付けられていたし、傍目はために見れば「ヤバそう」で間違いなしだよね。

でもさ。
よーく見て?

全員がそれとなく、どこか悩ましい表情でしょ?

頬を染めているっていうか……はっきり言って、えっちな顔。

例に漏れず、私もそう。

だって、えっちしに行くんだもん。

このバスは『淫習村いんしゅうむら』へ向かう。

文字通り、淫靡いんびな習慣のある村。

男の人がいっぱいいて、朝から晩までえっちが楽しめて……って、その話は後でいいよね。

早く……早く行きたいなぁ……。
………

………

………
「あんっ! あっあっあっ! 気持ちい……あぁっ! 良すぎて、だめぇ……」

「ほらほらエマちゃん頑張って?。わんちゃんポーズでおまんこぺろぺろ気持ちイイねぇ?? お尻ふりふりしないよ??」

「あっあっあっ! おまたぺろぺろ、えっちすぎるぅ……あぁんっ! お尻の穴、なでなでやだぁっ!

髭のおじさまにクリちゃんをぺろぺろしてもらった私は、あっさりイっちゃって……。

今度は長身のおじさまが、「休憩しようか」って、うつ伏せになるよう誘導するの。
そのまま

「エマちゃんは楽にしててねぇ?」

なんて言いながら、お尻を抱き込んで高くさせられる。

そのまま、誰かが私のえちえちな蜜口みつぐちに濃厚なちゅー……。

「んっ、んっ、んっ……ひくひくしちゃう……おちんぽ欲しくて、寂しくなっちゃうからぁ……!」

私のためだけに用意された和室……上品で風情のあったであろう形跡が残る客室は、淫靡な匂いでむせ返っている。

若い男も、老いた男も、骨の浮き出た男も、体格の良い男も……。

わらわらと私に群がって、自身の凶悪おちんぽをシコシコさせて、ねっちりねっとりな視線を寄越よこして……

めちゃくちゃに犯されたくてたまらない私は、今日の女の子メンバーの中でもドすけべなんだろうなぁ……!

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