マニアック

クンニが好きなんだけど…

しばらく経って、私と先輩は別れた。

理由は忘れてしまったが、しかしその事で私は毎晩布団の中で泣くようになった。

それから私は大学へ入った。

そして直ぐに新たな彼氏を作った。

彼は私と同い年で、背の高い、筋肉のしっかりした、そしてイケメンで紳士の、それはまさしく完璧な彼氏だった。

半年程して私と彼は同棲を始めた。

二人共仕送りは無く、アルバイトで生活をしていたので、貯金の貯まるように、なるべく家賃の安い家を探した。

そこはそれ程広くは無かったが、新築で、非常に綺麗な所だった。

彼との同棲生活は非常に幸せなものだった。

三ヶ月が経って、二人共無事に進級した。

その三ヶ月の間私と彼は一度も喧嘩をしなかった。

バイト先で何か嫌な事があっても、彼を見ると、話すと、そんな黒い感情は一気に吹っ飛んで、胸の内が鮮やかに晴れ渡るのだった。
………

………
セックスも良かった。

彼のセックスはとても丁寧で優しく、一切乱暴な事はしなかった。

ペニスはとても大きくって、形も絶妙な所で反りを打っていて、それはまるで私の膣の為にあるかのようだった。

又最も私の驚いたのは、彼のキスの上手さだった。

キスに上手下手のある事は知っていたが、それでもその二つにはっきりとした差があるとは思っていなかった。

そんな私が初めて彼とキスをした時、私はその何とも言えない心地良さを感じて、心密かに感嘆してしまった。

先輩とは大違いだった。

しかしそれでも一つだけ、たった一つだけ、私には不満があった。

それは彼があまりクンニをしてくれないという事だ。

私は先輩との初体験の後、それから別れるまで何度か先輩とセックスをしたが、私にとって一番気持ち良かったのはクンニされる事だった。

彼と初めてセックスをした時、彼は少しアソコを舐めただけで直ぐに顔を離してしまった。

それからニ、三回は矢張り顔を近付けて少しペロッとするだけで、しかしそれだけでも良かったのだが、その後彼は全く顔を近付けなくなった。

私はどうしてかわからなかった。

三ヶ月を過ぎた頃、私の欲求はとうとう限界に近付いていた。
………

………
ある晩、私と彼はいつものように同じ布団に入って寝ていた。

彼は私の体を自分の懐へ抱き込むと、キスをしながら私の全身を愛撫し始めた。

体がポカポカして、腰の辺りから激しい情欲が沸き起こるのを感じた。

彼は慣れた手付きで私のパジャマを脱がして、下着も取ってしまうと、今度は舌で私の首筋から段々下へ行くように愛撫した。

冷たいような温かいような、何とも言えない快感が私の肌を焦らすようにその上をゆっくりと這っていく。

彼の舌先が私の乳首を柔らかく刺激して、脇の下を舐めると、胸から腹を通ってとうとう腰まで来た。

彼はまるでアソコを避けるかのように私の太腿へ逃げた。

美香みか、挿れよう」

彼はそう言って引き出しからコンドームを取り出した。

「あ、ちょっと」

私は急いで言った。

彼は既にコンドームを袋から出してそれを装着しようとしていた。

彼はペニスを片手に、ゴムをもう片方に持って私を見た。

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