もっとしっかり触られたくて、腰のあたりが切なくなる。
足の間が苦しいほどに熱くなって、マリコはたまらず腰を松村の下腹部へと擦りつけた。
尻の谷間に、松村の硬くなった下腹部がぴとりと押し当てられる。
「はっ……はっ……」
ストッキングと下着がまとめて、松村の手によっておろされた。
空気に直接触れることとなった性器が、ぴくりと震える。
「あ……あっ……」
松村の指先が、トロトロになったマリコの足の間へと、つぷりと挿入された。
肉壁を押しわり、それはずぶずぶと根本まで入り込んでくる。
愛液でどろどろのそこはすぐに松村の指を二本飲み込み、掌を揺らされて、ぴちゃ、と水音を立てた。
幸い、電車の音でその小さな水音はかき消されているようだ。
掌がクリトリスに押し付けられ、指が中でバラバラに動く。
声が出ないように口元を抑えながら、マリコは腰を揺らした。
コリコリになったクリトリスが掌に擦れ、すぐにでもイッてしまいそうになる。
内壁が指をちゅっちゅっと締め付け、それが余計に刺激となって快感の電流が全身を駆け巡る。
(イク、どうしよう、イク、イッちゃう……っ!)
電車の中で、後輩の指でイッてしまうなんて――
その恥ずかしい事実に倒れそうになりながらも、身体は震えるほどに興奮していた。
マリコの腰がくねくねと動く。
たかまったクリトリスを擦りつけて、絶頂はもうすぐ目の前だった――
「っ、あ……え……」
絶頂する、そのすぐ手前。
身体が絶頂の準備をしたその瞬間、突然松村の指がマリコの中から抜け出てしまう。
(なんで……っ)
泣きそうになったマリコのストッキングと下着を直し、スカートを下してから、すぐに到着した次の駅で、松村はマリコを引いて電車を降りた。
あまり人気のない、小さな駅だった。
「まっ、松村くん……!」
何も言わず、松村はマリコの手を引いて歩き出す。
抵抗できず引っ張られたマリコが連れられたのは、駅の近くのガランとした駐車場だった。
その隅に、一台、見たことのある車が停まっている
――先日二人で乗った、松村の営業車だった。
おそらく先日、松村がここに停めて直帰したのだろう。
後部座席に乗り込んだ松村が、そのままマリコを引っ張って車内に引き入れる。
体勢を崩したマリコの身体は松村の胸によって抱き留められ、すぐに背後で扉が閉められた。
松村の上にのしかかるような体勢になったマリコの太ももに、松村のペニスが当たる
――それは熱く、ズボンの上から見てもわかるほどに芯をもっていた。
「マリコさん……心配だって、言ったじゃないですか……っ」
「うん……ごめん、ね」
言いながら、二人の身体が絡み合う。
マリコのシャツが松村の手によって開かれ、ブラジャーが露わになった。
ブラジャーを上にずらすと、マリコの白い胸と赤く尖った乳首が明るい車内で晒される。
マリコも、松村のズボンのチャックを下ろし、中から勃起したペニスを取り出した。
勢いよく飛び出してきたペニスは、先端から透明な涎を垂らしている。
欲に突き動かされるようにして、マリコは松村の肉棒を手で上下に扱いた。
くちゅ、くちゅ、と水音がして、立派な竿が先走り液で濡れていく。
松村の指先がマリコの乳首をつまみ上げ、二人の淫らな吐息が車内に充満していた。