酷い雨の夜、閑静な住宅街に建つ一軒家で女は涙に顔を濡らしていた。
出張に出た夫の留守を1人で守る妻、
29歳という年の割に瑞々しい肌、整った顔立ちながら化粧っ気はなく露出の少ない清楚な服装の彼女はいかにも「綺麗な奥さん」といった風貌で近所でも評判の女性だった。
「お願いします、今なら、警察には…」
「うるせぇ!」
普段夫と2人で使っている寝室の床で彼女は涙ながらに目の前の人物に懇願する。
顔をサングラスで隠し帽子を深く被っている男はジャージを下ろし自分の一物を取り出すと何の前戯もされていない彼女の入り口に擦りつけた。
「や…やめ…いやぁっ!」
悲鳴を押さえつけるように軍手をはめた大きな手が彼女の顔の下半分を覆う。
その力は強く思わず苦しさと痛みに頭を振って逃れようとしたが男の力には到底叶わなかった。
(せめて…せめてゴムを…)
涙ながらにそう伝えようとするもくぐもった
男はハァハァと生臭い息を激しく吐き出しながら興奮している様を隠そうともせず一心不乱に性器を擦りつけている。
「ん゙っ!ん゙んーーーっ!」
彼女は今までに経験したことのない大きさが自分の中に押し入ってきた事に目を見開いた。
今どき珍しく男性経験は夫だけ、という昭恵にはあまりに苦しく、膣壁が内側からこれ以上ないほど押し広げられえぐられる強烈な刺激に身を震わせた。
「ん゙っ、ん゙―っ!…っはぁあ」
男は彼女を強く抱きしめると正常位のまま腰を進めてくる。
ヌルリと生暖かい舌が顔を舐めた。
「ひぃぃっ!いやっ、いやぁあああ」
夫にしか許していない唇に見ず知らずの男の舌が侵入する。
あまりの気持ち悪さに歯を食いしばるも彼女の両の頬に食い込んだ指が強引に口を開けさせた。
「や…いや…せめてゴムを…んぶっ!」
(あなた、許して…)
酷い匂いの口臭を吐きながらぐちゅぐちゅと口内をかき回されると不快感のあまり吐き気を催した。
今吐いたら逆上した男に殺されるかもしれない、そんな恐怖が脳裏をよぎり彼女は固く目をとじ必死に耐える。
「あー…たまんねぇ…」
男はおもむろにそう呟くと中の物をより深く押し進めてきた。
狭い膣壁をこじ開けながら侵入してくるそれに自然と鳥肌が立った。
防御本能からなのか自然と
「あぁ…あ…苦しい、お願い…もう入れないで…」
「何言ってんだ、これからが本番だろうが」
夕方から振り続ける酷い雨の夜中、助けを期待しようがない状況で彼女はただ涙を流すことしか出来なかった。
その涙を舐めとる様に舌が顔を這う。
「お願い、せめて…コンドームを‥」
「その顔たまんねぇなぁ…」
元々は高級住宅地を狙った金銭目的の空き巣であるこの男は、思いのほか良い獲物を得られたことに酷く興奮していた。