そう言ってすぐに楠木さんは自分のモノを出して、一気に挿入された。
乱暴のような気もしたが、すぐにわかった。
この人はあたしを大切に気持ちを込めてくれてるから乱暴に感じない。
云った通り、気持ちのあるセックスだ。
どのくらいぶりだろうか。
「ぅあ…」
「っは…動くよ」
そう言うとゆっくり、少しずつ、奥に、また奥にと入ってくるかなり大きい楠木さんの大事なところ。
今までに感じたことないくらいも快楽にはまりそうになる。
それからの運動もまったく痛みはなかった。
それだけ前戯も十分だったからだ。
最近の亮太とのセックスは、なんだか自分本位な部分があった。
そっか、それの違いか。
だからこんなにも気持ちいいんだ。
「あ、ぁん、うぁ…きもちいぃ…」
「う、ん!俺も気持ちいいからよかった…どんどん膨れてくだろ?俺の」
「は、い…」
「それだけ心があるからなんだよ」
「あり、が…とぉ…」
「いきそ…っ」
「ぁぁあっ!!」
こうして二人はほぼ一緒に達した。
………
………
………
「帰ろう、佐倉ちゃん。雨あがった」
「あ、はい…」
中途半端なまま放り出された。
悲しいような、残念のような……あたしが悪いのかな…
「今タクシー捕まえるね」
「いえ、あたし近いから帰ります」
「そっか。じゃぁまた今度」
「はい…」
そのまま捕まえたタクシーに乗り込む楠木さんを見て気づいた。
あたし…
「あたし楠木さんが…」
その瞬間、涙があふれる。
大切なものを手放してしまったから。
………
………
「ねーあれ亮太のキープじゃない?」
「は??」
運悪く、あたしの後姿を見て気づいた亮太のセフレと亮太。
「あいつ…」