来た地下鉄に乗り込むと、ほかの人たちがどんどん押し寄せてぎゅうぎゅうの車内になった。
暑くてポカポカしてくる。
手で仰いでいると周囲の男性がなにやら香りを感じていたようだ。
なんだか気持ち悪く感じていると、腰になにかの塊が当たっているように感じられた。
………
………
………
―痴漢!!??きも!!!!
一気に心拍数は上がる。
けれどもどこか、体に熱を感じてくる。
………
………
………
―・・・やばい。あたし欲求不満か・・・?
もう数年そういうことをしていないおかげか、どこかまさぐってしまう。
はぁ、と溜息が漏れると二の腕をつかまれて地下鉄の車いす用スペースの端に追いやられた。
その人の姿を見ると、
「あ、柳瀬さん!?」
「ん」
そこには先輩の柳瀬龍馬がいた。
「すみません。ありがとうございます・・・」
「・・・興奮してんの?」
「へ?」
いつものような明るい龍馬ではない声色だった。
ことりの知らない「男」の声色だ。
「!」
ことりの太ももを右手で触っている。
「ちょ、柳瀬さ・・・」
少しだけゆっくり太ももをなぞると、ぴくッと反応してしまう。
それからことりの耳元で息遣いを荒くしていた。
そこからことりも、色っぽいような艶ある声が漏れるようになる。
気が付けば電車は止まっていた。
どうやらどこかの車両で体調不良者が出た様子だ。
密集している中で電車は硬直状態。
その中なのに龍馬は止まらずにことりを刺激する。
「なぁ・・」
「んぁ、やめてくださいよ耳・・・」
「感じてんの?」
耳元で
「やーらし」
指を立てて太ももから徐々に膣付近までたどられる。
「気持ちよくなりたい?」
「っ・・・やな、せさん、なんで・・・・」
「いいから。気持ちよくなりたいだろ?」
「い、いえ、あたしは・・・」
「ふーん。そういうならさぁ・・・」
「!!!!」
パンツをずらされて龍馬の指は膣に触れた。