必死に酸素を求めフッフッフッと荒く短い鼻息を繰り返すも刺激が強まると、少しでも気を抜けば大きな声が出てしまうという緊張と不安で呼吸もままならない。
伊崎は器用に花びらをかき分け、割れ目から溢れ出た愛液を奥から掻き出して長い舌ですくい取ると今度は陰核にそれをねっとりとなすりつける。
今まで振られていなかった蜜穴を浅くほじられるとその焦れったい刺激が呼び水になりそれまで過敏な陰核にばかり向かっていた意識が肉壷の奥へと吸い寄せられていく。
赤黒く熟れた肉ヒダはクパクパと口を開けていじらしく快楽を求めるが伊崎はニヤニヤと相変わらず卑下た笑みを浮かべながらペロペロと入り口の浅い部分を単調に舐めてくる。
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(もっと…奥…)
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舌を限界までこの肉穴へねじ込んで舐め回してほしい、奥の奥まで激しく…次の瞬間希美はハッとそんな事を望んでいる自分のいやらしさに気づき、そしてすぐに目を背けた。
そんなことされたくない、今すぐ終わってほしい開放してほしいと思っているのだと自分に言い聞かせるように希美は硬く目を閉じたまま顔を横へ向ける。
しかし体は不本意で屈辱的な快感を拒絶しきれずに、さらなる刺激を求めるうずきが止まらない。
子宮はすっかり降りてきてキュン、キュンと収縮を繰り返して絶頂を心待ちにしているし膣内はとめどない本気汁で溢れてソファにはひどいシミを作っている。
この確認作業が始まって一時間ほどの間に希美は一度も、たったの一度さえも絶頂に達していない。
敏感な部分を休む間もなく弄くり回され耳を覆いたくなるような恥ずかしく淫猥な言葉を投げつけられ、普通ならありえない状況に彼女の体はもう限界だった。
「そろそろ、奥の方も確認してみますか…」
「ぁあ……」
待ちに待っていた言葉に希美はぱっと目を開いた。
その喜びは伊崎がその長い舌で彼女の肉の奥まで舐め回してくれる、となぜかそう信じていたからだったが現実は目の前に熱り立った肉棒を見せつけられた瞬間に全てを理解した。
「え、あ…待って、待ってくださ…」
夫のものより大きくて太い、凶悪な形をしたそれは当然避妊具などつけてはおらず、これから自分の身に起こることは用意に想像できた。
「わ、わ、私、夫が…夫がいるんです…」
「ええ存じておりますよ。ご主人の勤務先も」
涙ぐんで懇願する彼女が何を言っているのかは充分に理解できたが、伊崎にとってこんな良い女を犯すことの出来るチャンスは恐らくもう二度と回ってこないだろうことは彼本人がよくよくわかっていたことであるしここまで来てやめるなんて選択肢は最初から用意されていないのであくまでも冷淡に言い放つと彼女の中へ一気に突き立てた。
「あ…やめ…っんっあぁぁああああああ!」
待ちわびていた快感…全身が内臓から爆発してしまいそうな鮮烈すぎる刺激に甲高い嬌声を上げて身悶えるながら、彼女はあっさりと一度目の軽い絶頂を迎えてしまった。
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「うしょ…ひょんなぁ…いれた…だけ、らのにぃっ…」
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「…まさかいれただけでイっちゃったんですかぁ?さすが欲求不満の奥様は違いますね。それにしても凄い締め付けだ。そんなに気持ちいいんですか俺のチンポは、もしかして旦那さんよりいいのかな?」
伊崎の言葉はもう彼女の耳には入っていないようで絶頂の余韻と痙攣にうっとりと体を預けていたがそれは満足にはまだ遠く子宮はひくひく疼いてさらなる強烈な刺激を求めている。
「うぁっ…あぅうっ…」
ズルリを引き抜いては根本まで深く突き刺す。
それを繰り返す度にグポン、グポッと耳を覆いたくなる自分の愛液がかき混ぜられる卑猥な水音が響く。古いソファは大きく軋みギッギッと不穏な音を立てていたがそれを気にする余裕などどちらにもない。
太く圧迫感のあるそのペニスで子宮が潰れるのではないかと怖くなるほど大きく突き上げられると突かれるヒィィ…と悲鳴を上げながら白い腹をがぐがぐ震わせて痙攣する。
「もうだめ、もうだめ…いやぁあああだめぇええ」
自分の体の中を巨大な杭が貫いているような錯覚に陥る。
それが動くたび、それが僅かなものであっても希美は敏感に前進を震わせて快感に打ち震える。
「痙攣しながらぎゅうぎゅう締め付けてきますね」
「くぅううっ、ふあ、あはあああああ」
伊崎は激しく腰を打ち付けながら片方の手で希美の胸を掴みその先端の赤い実をきゅっと摘む。
「んくっ、ふぅ、ぅうううん!」
「やっぱり奥さんって変態なんですね。
もしかしてこういうお仕置きをしてほしくてわざと盗んだってクチですかぁ?なーんてね…」
「っへ、へんたいなんかじゃ…」
顔を汗と涙でぐしょぐしょに濡らし息も絶え絶えに違う、私は変態なんかじゃない、あなたがむりやりこんなことをしてるだけ、と反論しようとしたがすぐに押し寄せてくる快感と、伊崎の「あなたは変態ですよ」という断言に押しつぶされた。