違うと言っても確かにこの女は見知らぬ男相手に醜態を晒し、果てには犯されているというのに驚くほどの本気汁を垂れ流してイき狂っているのだから説得力なんてこれっぽ地もないのだ。
「…じゃ、そろそろ…」
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「えっ!いや、やめ、お願い中は…んあっ…んっぅ」
ラストスパート、と腰の動きは急に加速し希美の中で伊崎のペニスが大きさを増す。
その凶暴性を増した肉の塊は射精がすぐそこに控えていることを希美の体内に直接知らしめていた。
「いやっいやっあぁぁ!中はだめぇえええええええっ!!」
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急に質量を増したそれにもはや抗うすべもなくただ悲壮な絶叫と絶頂に時を同じくして彼女の中の一番奥に打ち付けるように濃厚な白濁を叩きつけた。
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「三点で1,256円になります」
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伊崎がその後通報すること無く、何食わぬ顔でレジを打ってくれたのは己の欲望が満たされたためかあるいはこんな男にもささやかな罪悪感があったのか、正規の料金を通常の形での請求となった。
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元々お金に困ってした行為ではないため彼女の財布の中にはそれを支払うには充分な金額が入っていた。
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「44円のお返しです。ありがとうございました」
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何食わぬ顔でレジを操作すると、店長は誰にも聞こえないような小さな声で彼女に囁いた。
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「またのお越しをお待ちしております」
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- FIN -