一人は剣を持ち、一人は細長い杖のようなものを持っている。
その二人が、マリカを見下ろしていた。逆光で顔は良く見えないが、おそらく心配してくれているのだろう。
「大丈夫ですか!?触手に襲われて、大変だったでしょう」
「もう触手は退治しましたよ!もう大丈夫です」
二人の男が、しゃがんでマリカに手を差し伸べてくれる――
(たす、かった――?)
目の前の状況に、すぐに脳が付いていかない。
草の上に捨てられたマリカの服を集めて手渡してくれる剣を持った男を、マリカは知っていた。
このゲームの、勇者という存在だ。
少し進んだ先で仲間になれる人物で、勇者らしく正義感のある性格の男だ。
もう一人、杖を持った男は、魔法使いだ。
回復を主に担当するタイプの魔法使いで、その能力通りとても優し気な見た目をしている。
草原に横たわったままのマリカを心配して、魔法使いが手を差し伸べてくれる――その手を、マリカは全力をもって自分の方に引っ張った。
「わっ!」
魔法使いがマリカの方に倒れてくる。
草の上に横たわるような体勢になった魔法使いの上に、マリカはのしかかった。
全裸のマリカにのしかかられ、戸惑う魔法使いの下腹部に腰をこすりつける。
身体が熱くて、たまらなかった。
「たすけてっ、たすけてくださいっ……!」
懇願するようなマリカの声に、すぐに魔法使いの下腹部に固いものを感じた。
それを確かめるように、マリカが腰を揺らす。
チッ、と舌打ちが背後から聞こえた瞬間、マリカの身体は持ち上げられていた。
「人助け、だからなっ……!」
勇者によって背後から抱えられ、胸をつかまれる。
無理やり立たされるようになったマリカの足の間に、硬いものが押し付けられた。
じ、とチャックがおろされる音がして、それはすぐに生々しい感触とともに足の間にあてがわれる。
熱くて、ぬるりとしたソレは勇者の勃起したペニスだった。
勇者に背後から胸をもまれながら、熱いソレがずぶずぶと挿入される――
力強く男に身体を支えられて、ペニスが根本までマリカのナカに突き立てられた。
「はっ、はあっ……!」
目の前がチカチカして、身体が震える。
触手によって散々弄られた身体は、ペニスに肉壁を押し広げられ、歓喜していた。
「はっ、やっば……!」
勇者のかすれた低い声が、耳元で聞こえてくる。
脳がとろけ、ゾクゾクと全身が粟立った。
ペニスが、そのまま激しく前後に動き始める。
乳首をつねられながらペニスで腹の奥を突き上げられ、マリカは快感に我を忘れて喘いだ。
「あぁんっ、あっいいっ、イイッいいっ!」
腰が打ち付けられるたびに、ぱんっぱんっと肉を打つ音が聞こえてくる。
突き上げられる度に目の前がチカチカと光り、クリトリスが振動で甘く震えた。
崩れ落ちそうになるマリカの身体を後ろから抱きしめ、勇者は腰を何度も何度も動かしている。
激しいピストン運動に愛液が泡立ち、マリカの太ももを伝っていた。
「ひいっ、はっ、ううっ!」
時折ふいてくる柔らかな風が、マリカの汗ばんだ頬を撫でていく。
敏感になり、触手の粘液のせいで火照った全身に心地よかった。
「あううっ!はっ、きもちいっ!いいっ!」
両腕を後ろから捕まれ、抱きすくめられていた身体が離される。
崩れ落ちそうになる身体を後ろから捕まれた腕によって支えられ、ペニスが今までとは角度を変えてマリカのナカを抉り上げた。
少し下からの角度で挿入されたペニスは、マリカの気持ち良い部分をゴリゴリと擦り上げ、前後に動くたびに息が止まりそうな衝撃がマリカを襲う。