痴漢・レイプ

毎朝遭遇する痴漢の犯人はまさかの・・・

席替えで憧れの男子と隣の席に

毎日のように痴漢されながらも、学校に行けば憧れの健輔君に会うことができる。

そう自分に言い聞かせて、頑張って高校に通い続けた。

そして、一学期が終わり、高校最初の夏休みも終え、学校にもちょうど慣れてきた二学期
の最初の登校日に、私のクラスでは席替えをすることになった。

 

もしかしたら、健輔君と隣の席になれるかも・・・。

そんな淡い期待を抱きながら、番号の書かれたくじ引きを引くことに。

黒板には一列目の一番左を1番とし、各席ごとに左から順番に番号が書かれている。

クラスメートのみんなは比較的後方の席を希望しているようだったが、私は一列目の席で
あっても、健輔君とならどこでもよかった。

まずくじを引くのは女子から。

クラスメートは全部で40人で男女各20人ずつ。

一応、必ず男女同士が座るようになってはいるのですが、できればやっぱり健輔君と隣の
席になりたいなぁ・・・。

そう思いながら、いよいよ私のくじ引きの順番が回ってきた。

くじ引きが入った箱の中に手を入れてから、念入りに5回ほどき混ぜる。

そして、その中から一枚だけ掴んで箱から取り出した。

 

折り曲げられた紙を開けて中に書かれていた番号を確認すると、33番と書かれていた。

これは、最後列で一番左の窓際の席だ。

女子のくじ引きが終わり、今度は男子の番。

次々とあいうえお順に男子がくじ引きを引いていく。

は行の名前の男子の順番が回ってきて、名字が平林だから、もうすぐ健輔君の番だ。

 

「お~い、次、平林!」

先生に呼び出された健輔君がくじ引きの箱に向かい、箱の中に手を入れた。

私と同様に何度か5回ほど掻き混ぜてから、一気にくじを掴んで箱から引き抜く。

すでに最後列にある33番の窓際の席に移動していた私からは、くじ引きの箱が置いて
ある教卓までは、少し遠くてすぐに何番を引いたかはわからない。

きっと、健輔君がどの席になるか、私を含めたクラスメートの女子全員が注目し、気が気
でないに違いない。

すると、しばらくして先生が、

「平林は、40番!」

えっ?!ウソでしょ!やったー!

まさか私の隣の席を引き当てるとは思わなかったし、嬉しすぎて思わず顔がほころんで
しまった自分がいた。

周りの女子全員が、羨ましそうに私の方を見ているこの上ない優越感ゆうえつかん

そんな喜びに浸っている私の前に、くじを引き終えた健輔君がやって来た。

 

「滝野さん、今日からお隣同士、よろしくな」

「う、うん、こちらこそ、よろしく」

たった一言挨拶を交わしただけなのに、急激に胸が高鳴り、顔が火照ってくる。

彼が真横に来て席に座った瞬間、爽やかなフローラル系の石鹸のような、清潔感のある
とてもいい匂いがふわっと漂ってきた。

その匂いがますます私の鼓動のスピードを速める。

 

こうして健輔君と隣同士の席になっただけで、ますます彼のことが好きになっていった。

その日以降、私は健輔君とまるで恋人になったような気分でたくさん話をしました。

そして、日に日に彼と付き合いたいという思いが強くなってきたのです。

彼のことを思うと、勉強に身が入らないし、自宅に帰っても、彼のことでずっと頭が
いっぱいになるばかり。

相変わらず毎朝のように襲われる痴漢なんて、健輔君と一緒に過ごすことで忘れることが
できる。

 

それに、健輔君との距離が縮まり、友達以上恋人未満ぐらいの関係になっていた頃、
彼とのエッチなら大歓迎かも、なんて下品なことを考えるようにもなっていた。

まあそもそも健輔君が私のことを異性として見ているはずがないから、彼とお付き合い
することもなければ、その先のこともありえない。

それでも、彼のことを考えれば考えるほど私の体が疼いてしまい、受験で抑え込んでいた
性欲が一気に爆発し、時々夜中にこっそり健輔君のことを思って自分を慰めていた。

二学期も終わりに近づき、おそらく、三学期になるとまた新たに席替えになるから、
健輔君が隣の席にいるのも残りあとわず
か。

ただの席替えであって、健輔君が別にどこか遠くへ行くわけではないし、大げさだけど、
彼との別れの時が刻一刻と迫り、離れたくない気持ちで憂鬱ゆううつになる。

そんなある日、私にとって衝撃の事件が起きたのだ。

それは、日課となっている毎朝の痴漢よりも衝撃を受ける出来事だったのです。

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