マニアック

絶頂行痴漢電車

「きゃぅっ!」

 声は、後ろから伸びた、ハンカチを携えた彼の手で止められた。

実際には「もがっ」という鳴き声になっていたと思う。

(い、意地悪ぅ……っ!)

 睨んだところで、彼はきっと飄々と、どこ吹く風な表情をしているのだろう。

 再び柔くぷにぷにとつつかれたクリは人差し指と中指で挟まれた。

中途半端に乾いた皮膚はなんだかむず痒さを増長させるような感触で、根本からこりこりと転がされてしまうと膝から崩れ落ちそうになってしまう。

「ふぅううっ! んむっ!」

 彼に口を塞がれたおかげでなんとか声は我慢できているけれど……ピンと芯を持ったクリの皮をぷるんと剥かれた瞬間、私のぬかるみからどぱりと恥ずかしいものが溢れた。

「あう……あぁっ!」

 我慢できないそれは、彼の指をとろとろと濡らす。

彼はぬかるみに指をうめると、それをすくい取ってクリに撫でつけた。

「すげぇとろとろ……おかげで触りやすくなった」

(だめ! それ以上されると、我慢できなくなっちゃう……!)

 そう思っているのに、周囲に聞かれるのが怖くて口にできない。

必死で頭を振っても、愛液をたっぷりまぶした指はとっくに私のクリを捉えていて。

 ――にゅちゅっ! こちゅこちゅっ! くちゅくちゅ……

(んんんんっ!)

 人差し指と親指にひっぱられるように乱暴にされ、目の奥が白むのを感じた。

(だめっ! このままされると、本当にいっちゃう!)

 私は必死で頭を振る。

「ダメ? なんで?」

 こちゅこちゅと尚も指の腹でクリトリスを捏ねながら、彼は耳元で囁く。

「今以上に気持ち良くなるだけだろ?」

 再び愛液を掬い取った指が、爪を使い、クリの輪郭をなぞるようにちろちろとくすぐってきた。

「んんんんっ! ふ、ぁ、こ、声、我慢できなくなっちゃう……っ!」

 必死で小声で伝えた。

すると、彼は私の身体をくるりと反転させ、正面からぎゅうと抱きしめてきた。

「自分の手で塞げないなら、抱き着いて耐えなよ」

 そのサディスティックな囁きに、止めてくれない絶望と、もっと深いところでまぐわえる期待に目が眩む。

 そして、指の動きはいっそう激しくかき混ぜた。

「ふぅ、んんっく、んっ!」

 掬った愛液をたっぷりと塗り付けるように。

 上下に大胆に擦られ、先端を根本まで押しつぶす。

「んんぁっ!」

 こちゅん、こりゅんと逃げるクリトリスはとっくにまるまると充血し大きくなっていて、コリコリと撫でられるのがたまらなく身体を疼かせる。

「はぁ……指でちょっと撫でただけでこんなになるなんて、ここ、舐めたらおねーさんどうなっちゃうんだろうな?」

「んんっ! い、わないでぇっ!」

 ――にちゅにちゅ……ぐちゅうっ!

 粘膜で満たされた指がクリを潰そうとするたびに、とろんとろんと逃げてしまうが、彼はしつこくクリを追いかけてはや若く、でも爪を使ってきつく摘まんでくる。

先端から根本までじっくりじわじわと苛められ続けたクリトリスは、少しの刺激で擦られるだけでももう限界だった。

(ひぃっ! あああ……いくっ)

 しつこく弄られたクリは羞恥心に満ちながら、静かに、でも体中を激しく震わせて絶頂を迎える。

「んくっ! んんんっ!」

 外なのに。人に囲まれているのに。乱暴なのに。でも、気持ち良すぎる絶頂。

 じんじんと恥ずかしく痙攣する身体は、いまにも嬌声を上げてしまいそうになる。

「はは……おねーさん、日に日に感じやすくなってたけど、ついにイっちゃったんだ?」

 ぐったりと彼にもたれかかる私を、髪を優しく撫でながら、でも憎まれ口を叩いてくる。

 そして、尚もゆっくりと私の秘部をかき混ぜていた指は、ゆっくりゆっくりナカへと潜り込んできた。

「すげ……どろっどろ」

「んぁ、だってぇ……っ!」

 自分のとは全然違う、太くてごつくて、武骨な男の指。

 それがゆっくりゆっくりと太さを主張するように入ってきたことに、余計に羞恥心があおられ、ついきゅうきゅうと締め付けてしまう。

「ん、はぁ……」
 
 入口から優しく潜り込んできた指は、ナカの肉壁を擦り上げ、ある一転をこちゅんこちゅんと押し上げた。

「んぅっ! んんっ!」

 まるでナカからクリトリスをいじめられているような、尿意に似た快楽が容赦なく私を襲う。

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