マニアック

乱交クリ責め地獄/後編

「あ……ぅ……?」

 身体が、意識が、泥濘ぬかるみの中にいるかのように、輪郭がぼやける。

 頭がふわふわして、全身が重だるい。

 腰がじくじく痛み、お腹が熱くて……奥がうずく。

 浮上した意識が懸命に記憶を辿り……身体が一気にかっと火照った。

(そうだ、私……)

 セフレに誘われて、流されて参加した乱行パーティ。

 何故かいきなり2人の美女……ナツメさんとサトコさんに気に入られて、クリトリスと乳首ばっかりいじめられて、ひたすらイかされまくったんだ。

 ぷくん、と自己主張が強くなった突起は、内腿うちももを擦り合わせるだけで、じわりとえっちになる。

 脳みそをとろかすほどに気持ちが良くて、それなのに、一度もナカを、奥を、触ってもらえなかった。

 指の一本を動かすのが億劫おっくうなほどの疲労感なのに、身体の中心部が切なくしびれているのはそのせいだ。

(確か、えっと……)

 最後の記憶を辿ろうとすると……じわじわと温まっていた奥が、じゅんっとえっちに潤む。

 触れてもいない秘豆が、それに合わせてぴくんとひりつくから、ため息しかでない。

(あんなに、嫌って言うほど触られたのに、まだひくひくしちゃう……えっと、思い出さなきゃ……)

 数えきれないほど、クリトリスを指で撫でられ、シコシコつままれて、イかされて、ナツメさんと……お、おまんこをくっつけこして、それで……男の人が入ってきて……。

 記憶の回廊かいろうが終点に行き着くところで、私は視界がチカチカと明るいことに気がついた。

「あ、ユミちゃんおはよー!」

「身体大丈夫?」

 2人の悪魔……もとい、ナツメさんとサトコさんが顔を覗き込んで来た。

 のろのろと上半身を起こすと、ペットボトルを渡してくれる。

「お水どーぞ」とナツメさん。

「いっぱい飲んでおいた方がいいよー」とサトコさん。

「あ、ありがと……」

 冷たい水がのどを滑り、疲労感が癒やされる。

「えっちはスポーツだからねぇ」

「めちゃくちゃ潮吹いてたし、脱水になっちゃう」

「…………」

(潮、吹くようになっちゃったんだな、私)

 2人はクリトリスばっかりいじめてくる。

 もともとは「どうしてもユミちゃんのクリで潮吹きが見たいの!」と鈴木すずきさん(仮名)が言い出したのだ。

 そして、「そういう調教が得意な奴が来る」とも。

(この2人のことだったのかな……)

 要望通りになってしまったことは、正直釈然しゃくぜんとしない。

 ……そういえば「出会った時は控えめクリちゃんだったのに、どんどんエロくなっていくねぇ。クリちんぽになったら潮吹きしてくれる?」って最近はいつも言われていた気がする。

(この2人ほどじゃないけれど、鈴木さんのえっちもねちっこいんだよなぁ……)

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