「
「は?何、いきなり…」
「いやぁー俺ら最近面白い動画見ちゃってね」
「これこれ」
いきなり呼び出されたかと思えば三人の男子に囲まれて、唐突にエロい等と言われ戸惑う有紀に一人の男子が携帯を見せてきた。
スマホの大きな画面には先端こそ見せていないものの胸を露わにし、ちょうどバイブ程度のサイズの化粧水のビンを咥えてみせる女の姿があった。
「なに…これ、ちょっと待ってよ、なに…」
「あ、やっぱ本人?動揺し過ぎ」
「わかりやすいな~お前」
机の中にあった「放課後、三階の東棟にある空き教室に来い」と汚い字で書かれたルーズリーフを見たのは登校してすぐだった。
呑気に “告白でもされるのかなぁ” と浮き足立っていた有紀は一気に地獄のどん底まで叩き落とされたような気分でへたりと力なく壁にもたれかかる。
「こんなことしちゃって、もしかして欲求不満~?」
私はバカだった、
彼女の趣味は動画サイトで放送することだった。
それも誰もが自由に見てコメント出来る生放送。
最初は単なる暇つぶしのつもりだったその放送だが『少し脱いでみて』だの『下着見せて』などといった下品なコメントについのってしまい、最近ではエロ目的で彼女の放送を見に来る人が殆どになっていた。
ちょっとセクシーな服で放送すれば反響がある、Hな事をすれば人が増える…それを知ってどんどんエスカレートしてしまっていた。
当然ながら乳首や性器の露出は禁止事項なのだが、その範囲内でなら多少過激な “演出” は問題なく出来る。
放送内容はオナニー談義やセフレとのセックスの事など、性に関するもの全般で学校では中々話せない下ネタで盛り上がるのは彼女にとってもとても楽しいことだった。
ファンのリクエストに答え、化粧水のビンをペニスに見立てて胸に挟んだり舐めたり咥えたり、顔を出すことにもいつしか抵抗がなくなっていた。
それがまさか、同じ学校の男子に見つかるとは考えても居なかった。
手はそのまま下に下ろされスカートごと尻を鷲掴んだ。
「や…やめてよ!触らないで!」
振り解こうと体を捻るとまるで待ち構えていたように男の腕の中に抱きとめられてしまう。
同じ年とはいえやはり男の力にかなうはずもなくスカートを大きくたくし上げられてしまった。
丸出しにされた下着を背後から二人がまじまじと無遠慮に見ているのが分かる。
「やめてって言ってるでしょ!いい加減にして」
「そんな事言っていいのかよ」
「これ印刷して掲示板に張ったら面白いよな」
「おーそれ笑える」