「キス、キスして!!」
「はい!」
唾液をたっぷりと含んでするキスは、あまりにもいやらしくて口の端から垂れる。
それを使ってべろりと黒澤くんの舌で顎先や耳たぶに吸い付かれた。
ぴちゃぴちゃとの音や、かすめる触れ方で鳥肌が立った。
「はぁんっ」
それからはひたすら奥の奥を突かれる。
「きゅって‥春木さんのここが俺を放してくれないよっ、出そう‥‥」
眉間にしわを寄せてそう言うと、あたしもイキそうな状況。
だがそこで瞬時にピタッと腰の動きを止めた黒澤くん。
涙目で見上げれば、黒澤くんはにっこりと笑う。
「これからです。まだまだですよ?まさかもうイキそうじゃないですよね?」
「当たり前、でしょ!まだまだ余裕なんだから!」
はい出たあたしの強がり。負けず嫌いなことを熟知している彼だからこそ、わかるだろう。
あたしのこの言葉の挑発を待っていたんだ。
やられた!煽ってしまった!!
「じゃぁ遠慮なく」
「ひぁああ」
無理やり身体を持ち上げられて、騎乗位に変わった。
「はぁ、深い‥‥ね」
少しだけ呼吸を整えていると、下からズンズンと思い切り打ち付けられる。
「あっ!ああっ!んあっ!!」
「は、っく、いいですね、胸が、いやらしく、揺れてる」
「だめっ、壊れちゃう、あぁあっ!!」
快感が止まらない。
もう壊れてしまいそうなのに、快楽があたしを支配している。
胸が揺れている分、下からわしづかみされて尖端を刺激されれば、
あたしが果てるまではそう時間もかからないだろう。
徐々に境地に達しそうになる。
だけどそうなることがわかるのか、今日はいつもよりいじわるされた。
「おねがい、イカせて‥」
「だめです。媚薬効果を堪能しましょう」
にっこりと笑顔で腰の動きを止めた。
「だめよ、黒澤くん。お願い‥イキたいの」
「?どこにですか?」
「え」
意地悪な質問にプイっと背いた。
だってこんなにも気持ちいいセックスが、この世にもあるんだから。
あたしの作った媚薬で、そして彼の作った性感帯が極まりそうな水着。
あぁ、あたしたちは罪だ。
この快感をいち早くみんなに伝えてセックスしてほしい。
気持ちいいから。
これ、いい作品だわ。
………
………