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その後、彼のマネージャーは何度か来た。
あんな坊ちゃんに育ってしまった理由と、芸能界に入るきっかけを説明しに、だ。
どうやら彼には義母がいる。
その義母からは性的な虐待を受けて育った。
その代わりに自由を約束してくれたと。
自分の身を売ってでも自由になりたくて、自由になったら自分の本当の母親を探したいと考えている。
そこで、探すためのきっかけが芸能界だった。
先日なぜ答えられなかったのかについては、女々しく感じていたから恥ずかしかったらしい。
だから悪態ついてしまう。
「じゃ、今日はお腹から声を出す練習から!」
そしてこの日から、あたしは結局坊ちゃんを受け入れる事にした。
なんだかんだで一生懸命なところはある。
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ある日雷がひどい日があった。
この日もレッスンに来ていた彼。
あたしは早めに帰宅するようにと言っていたのに、彼はなかなか帰らなかった。
そして大きな落雷があった。
「っきゃあぁぁぁあぁぁ!!」
「!!」
「大丈夫!!??」
目がグルグルしたままあたしは彼に話しかけていた。
「いやそれこっちのセリフ。なんだ雷怖いのか」
「いやまったく!!??」
「いやどっち」
そして次の落雷では、なんと停電になってしまった。
一人で怖がっていると、彼はあたしを抱きしめてきた。
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「なに!?」
それから首筋をちゅ、ちゅ、とキスをしてくる。
さらりと手を服の中に入れてきて、ブラのホックを外される。
「何すんのっ!」
「いじめ~」
ゆっくりと静かに胸を揉まれて、乳首をつまむ。
指先でてっぺんをくるくるとしながら、刺激されると、身体に電気が走った。
「んっあ」
「‥‥‥そんな色っぽい声出すなよ。我慢できない」
「へ!?」