痴漢・レイプ

ブラック企業の面接でセクハラ!?

「はい、はい…受付事務希望、ね」

面接を担当している中年の男性社員は私のエントリーシートを斜めに眺めながらやる気のない声を出した。

小さめの会議室のような一室は面接官用のテーブルと椅子、そして私が今腰掛けている折りたたみ式の椅子があるだけでシンプルどころか質素と言っても過言ではない。

スーツ姿の女子大生、かがみキョウコはただピンと背筋を伸ばして向かいに居る社員を見ていた。

大きな企業であれば複数の面接官の前で集団面接、ということもあるがこの会社は比較的小さい…

だから最後の最後まで大きな会社の内定が全く取れなかった私でもなんとか滑り込める程度に競争率も低いんだけど。

部屋には二人きり、一対一で向かい合ったままいくつか聞かれた質問に練習通り答えていたんだけど…

その人事の方、なんだか目がいやらしかったんです。

脂ぎった顔、薄く散らかった髪の毛、粘着くような目つきで私の体をジロジロ眺めてきては時々フーっと長い鼻息を漏らす。

なんとも言えず気持ち悪くて…

友達からはここブラック企業だって言われたし、やっぱり受けるのやめればよかったかな…。

「ところで…えー鏡さんは結構グラマラスですね」

面接で早速セクハラかと眉間にシワを寄せた私に社員は飄々ひょうひょうとした態度で言葉を続けた。

「あぁ、セクハラとかじゃないんですがね。受付となると制服が他の部署と異なるわけでして。えーサイズもあまり幅がありませんから採用してからやっぱりサイズが無いとなっても困るんですよ」

なんだ、そういうことかと1人先走ってしまった事を少し恥ずかしく思いながら「一度試着してみますか?」という社員の言葉に笑顔で頷いた。

手渡されたのは淡い水色のシャツと青のチェックがカッチリした印象を与えるベスト。

冬服はまた別にあるのだそうで、資料を見る限りではデパートの受付嬢が着ているようなジャケットだった。

キョウコが普段着ている服は9号、女性としては極一般的なサイズ。

にも関わらずここの制服が小さいのか別室で試着してみるととても窮屈に感じた。

胸のボタンはなんとか引っかかっているだけ、という程度で今にもはちきれそうだし太腿ふとももが露わになる短いスカートもお尻のラインがパツンと出っ張っていて少し歩けば上にずり上がってきそうになる。

(それに生地が薄くてまるで肌に貼り付いてるみたい…)

「あのう、申し訳ありませんがもう一つ上のサイズはありませんか?」

「ないんですよー、それが一番大きいサイズでして…まぁ一度出てきてください」

ここの受付嬢達は余程小柄なのだろうと苦笑して更衣室のドアを開ける。

スカートのすそをグイとひっぱり、なんとかきちんとして見えるように装って外に出た。

「ほぉー、良いんじゃないですかねぇ」

社員の発した一言に動揺を隠せず目を泳がせながらもいびつな笑顔を作った。

「あの、でもこれ…少しキツいんです」

「いやいや、似合ってますよ…」

「…ひゃ…っ!」

そう言いながら男は手を伸ばし開ききったベストの合わせをぐいっと閉じた。

両側から胸を寄せ上げられたような感覚にビクンと体が跳ねる。

「やはり大きいですねぇ、ベストがきつそうで…サイズをお聞きしても?」

「え…?…あ、はい、Eカップ、です」

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