「変なことすんなって。出たらどうする」
少しむくれたような顔で春馬が私の腕を掴む。
誘導されるままに春馬の体に跨がった。
自分でオナニーはしていたけれど、
私の中に私のものじゃないものが入るのは初めてだ。
緊張と期待に胸を躍らせながら腰を下ろすと
手で支えなくてもまっすぐ上を向いた春馬自信が私の中へ突き刺さる。
少しの抵抗を感じながら押しこむようにぐっと飲み込む。
「う、んん…あっ」
こじ開けられる感覚にゾク、と背中に違和感とも快感ともつかない感覚が走る。
「あ、や…ダメ…」
それ以上深くまで入れられない私を見て春馬はニヤッと悪戯に笑った。
きっといきなり突き上げてくる、そう思った次の瞬間、強い快感が脳天を突いた。
「ああああっ!あ、ま、待って…」
「好きでしょ、これ」
無言で少し潤んだ瞳で春馬を見つめた。
リズミカルに下から腰を突き出してきては、嬉しそうに私の感じている表情を覗く。
何も出来ずただ激しく揺さぶられながら私は、今にも
春馬の胸に当てた指に力が入る。
「…っ、出る」
「うんっ、出して…ああっ私もイッちゃう…」
ビクビクと痙攣している私の中で春馬は、薄いゴム越しに脈打つ。
荒い息を感じながら私もブルッとと身を震わせ、
見つめ合ってお互いの満足を告げるようにゆっくりとキスをした。
窓の外は少し暗いけれど、警備の見回りまでは十分時間がある。
アトリエの薄暗いで一角、二人手を繋いで冷たい床の上で体を冷ました。
春馬とは大学生になった今も、美術部室でもっと専門的に変化して楽しんでいる。
ー FIN ー