「んぶっ、んんん、んーっ!んん…」
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背後で「あー、イク」と小さな声がしたかと思うと思い切り、それこそ口に加えたものをその衝撃で噛んでしまいそうなほど揺さぶられる強さでズン、ズンと2、3回突き上げられる。
そして私の中でソレがビクビクと大きく脈打った。
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「ん゙―っ!やぁっ…いやぁ…あぁぁぁっ!」
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それが引きぬかれたかと思うとまた別の人のが私の中へ入ってくる。
後ろから犯され、口内で射精され、1人が射精すると待っていましたと言わんばかりの早さで別の人に入れ替わる。
もはや痴漢と呼べないその悪夢は私が降りるはずだった駅についても終わることはなく、随分離れた終点まで続いた。
次はー、終点―終点―…お降りの際は、お忘れ物の無いよう…
聞きなれない終点のアナウンスが流れると痴漢達は一斉に手を止め、やっと私を開放した。
力の入らない足で何とか立ち上がりどうにか服を着なおす。
濡れて冷たくなったショーツが気持ち悪かった。
周囲の男達に流されるように呆然とした頭でふらりとドアから外に出る。
気休め程度のクーラーも汗ばんだ肌にはとても心地良かった。
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(今から学校に行っても完全に遅刻だなぁ…ううん、それより今は早くここから離れよう)
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男だらけの集団から逃げるように流れに逆行して足を勧める彼女に、すれ違いざまに誰かが囁いた。
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「またね」と…
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明日から、どの車両に乗ろう…
- FIN -