恋のはじまり

ぽっちゃり女子の恋

そんなこんなで真理さんと仲が良くなって、彼女のアドバイスされながらおしゃれもするようになった。

デブだからおしゃれに興味はなかったけど、真理さんから「デブだからおしゃれっは不要じゃなくて、自分の気持ちを明るくするためにおしゃれをするんだよ」と言われて、化粧品とかもちょっとこだわってみた。

確かにおしゃれをすると、何だか気持ちが明るくなる。

大学でも「フクリちゃん、最近雰囲気変わったね。可愛いよ」と言われて、嬉しかった。

「減量ではなくて、体を絞ることを意識すればいい」と真理さんから言われて、ストレッチとか食べる量を少し制限するのを試してたら少しずつだけど体が締まってきて、友達から「最近すっきりしてきたね」とも言われた。

そんな時、筋肉系イケメンの誠さんから告白された。最初、何かのドッキリかと思った。

誠さんはぽっちゃり系が好きで、私の顔もドンピシャだったらしい。

でもなかなか私に告白できなくてもっと親しく慣れた時にとモダモダしている間に、私がおしゃれになって可愛くなっていくので他の男に取られると思って急いで告白したとか。

私も思わずOKしちゃったけど、しばらくはいつ「ドッキリ大成功」の言葉を言われるか不安だった。

そんなこんなでつき合って半年、いよいよ初エッチの日。

この日のために美容院で髪をきれいにして、服も下着も新品にした。

けど、ラブホテルの照明って思ったより暗い。

私らが入ったラブホテルがそうなだけかもしれないけど、せっかくの新品の下着が目立たない。

ベッドに腰かけてキス、なんてレディコミではよく見るけど、私は緊張してカチコチ。

誠さんも両手で顔を挟まれたけど、私は思いっきり無表情だったと思う。

この点では照明暗くて良かった。

「ん…」

キスされて、誠さんの舌が私の口の中に入ってくる。

未経験だけど一応知識としてはディープキスは知ってたから、口臭対策はしてるけどやっぱり気になる。

でも、そのうちどうでも良くなってきた。

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