良いじゃん、と言われれば良くない、と返す。
人に見られてしまうかもしれないというスリルもあったがここが神社であることが何より後ろめたかった。
しかし “美緒の浴衣姿見てたら我慢できなくて” という一言であっさり心は堕ちる。
大変な思いして着つけた甲斐があった、と美緒は内心嬉しさでいっぱいだった。
チュ、とうなじへ何度もキスを落とされると思わず熱い息が漏れる。
彼の手が太腿へ伸び、それからスルリとお尻へ回った。
「…美緒、お前…」
「な、なに?」
「パンツ履いてない!?」
「ばか、履いてるよ。その…下着の線が出ないように、ティーバック…」
「うわ、エロいなそれ。見たい」
ガバ、と裾をまくられ、白いティーバックが食い込んだお尻が露わにされる。
恥ずかしさで思わず裾を抑えた美緒の手を掴んで龍平は前から、後ろから興奮した様子でマジマジ見つめてきた。
熱い視線を受けたそこが熱を持つ。
今までセックスと言えばお互いの家かホテルのみで、初めての屋外でというのも興奮の一つだった。
「ねぇ龍平、恥ずかしいよ…」
「興奮する、の間違いじゃなくて?」