普段ならまずしない体勢でぐぷぐぷと愛液が溢れる蜜壺をかき回される。
思い切り喘ぎたいと思った刹那、美緒は息を飲んだ。
そう遠くない所でざわざわと人の声がしている。
少なくない人数がお祭の為に神社に集まっているその状況に二人とも緊張と興奮で頭がおかしくなりそうだった。
「あ、やぁ…人、来ちゃう、よぉ…っ」
「もう少し、だから」
荒い息に混じった余裕の無い声に胸が高鳴る。
龍平もこの状況に興奮してる…嬉しい。
そう思うと美緒の体はより熱くなり愛液が溢れ水音がいやらしさを増した。
同時に彼を受け入れている膣壁がきゅっとそれを締め付ける。
「ちょ、そんなに締めたら、出る…っ!」
「わ、わたしもっ…イく!イっちゃう…!」
美緒が絶頂を迎え全身を震わせると同時に龍平はその中から自身を引きぬき乾いた地面に精を吐き出した。
ビュ、ピュ…と二度三度小刻みに射精されたそれが土の色を変える。
「はぁ…あ、はぁ、あー…ここ、神社、なのに…」
美緒は息も絶え絶えに軽く笑う。
「…子宝」
「まだ言ってる」
二人は顔を見合わせて暫く笑うと、どちらともなく手を取り唇を重ねた。
美緒がすっかり浴衣の乱れを整えた頃にはもう、遠くで祭りの始まりを告げる太鼓囃子が始まっていた。
- FIN -