「あ…あの…」と、シュン君は真っ赤になる。
「動くね」
私はゆっくりと腰を動かし始めた。
シュン君は下手だけど、ブツはいい。
大きいから、私の気持ちいいとこに当てやすい。
そういや、あのヘボ元婚約者、ポークビッツ並みに短小だったな。
しかも遅漏だから、セックスの時間がやたら長かった。
「あ…んん…」
私は腰の動きを速くする。
「あ…。き、きもちいいです…。ユズさん…」
シュン君が恍惚とした表情で、私を見てくる。
「シュン君、私も気持いいよォ…」
私はもっと気持ち良くなりたくて、腰を思いっきり動かした。
「ご、ごめんなさい!またイキます!」
「あ…!ああ…っ!!」
彼がイクのとほぼ同時に、私も絶頂した。
私はシュン君の体から下りると、ベッドにうつ伏せに横たわった。
と、シュン君から仰向けにされる。
「え?」
「す、すみません!もう1回…」
シュン君がいきなりデカブツを私の中に入れる。
「ひ…!」
私は思わず体を硬くした。
「ご、ごめんなさい!」
彼はそう言いながら、とんでもないスピードで腰を動かし始めた。
ふと気がつくと、窓にかかったカーテンの隙間から光が差し込んでいた。
時計を確認すると、朝の10時だった。今日は会社が休みで良かった。
私は昨夜のことを思い出して、辺りを見回す。
「シュン君…?」
呼んでも返事がない。
成仏できたのか。良かった…。
寂しい気持ちを抱えながら、私は服を着替えるとキッチンへ行った。
「おはようございます~!」と、元気な声で挨拶しながらフライパンを動かしているシュン君が目に入った。
「勝手にキッチンを使ってごめんなさい。ユズさんは、朝はご飯派?パン派?」
「パン…だけど…。何で!?成仏できなかったの?」
「いやあ、できたと思ったんだけど、できてなかったんです。俺、ユズさんが好きになっちゃったから、今度はユズさんが俺の未練になったんです!」
ドヤ顔でシュン君が言った。
「なので、ユズさんが結婚するまで側にいさせてください!」
………
………
………
何なの?この展開。
でも、まあいいか。
シュン君の明るさが好きだ。
私も彼を好きになってるのかも。
こうして、ドジ幽霊のシュン君と私の奇妙な同棲が始まった。