服越しの気持ち良さは狂いそうなほど

「じゃぁ指示するからその通りにしてね」

「‥‥‥はい」

「まず、服は着てる？」

「パジャマです」

「それは布？」

「はい」

「そっかそっか。‥‥こういうのは初めてな感じだね」

「！はい、まぁ」

「他の男にも連絡してんの？」

質問攻めなんですが！！？？

「してません。なんとなく‥‥‥」

「それじゃぁ、爪で左の胸の乳首をかりっとしてみて」
………

………
いきなりのギャップが半端ない。

いきなりすぎる！！

「早く」

「わかりました‥‥‥」

爪を立てて、あたしは爪で乳首をひっかいた。

「っんあっ」

！？

なんだこの声は！

「あぁー。可愛い。俺もしこるわ」

気が付けばあたしは指示されない間はずっと乳首をいじる。

こんなあたしを見るあたしは、あたしも初めてだ。

「ほら、もっと乳首を可愛がってあげないと」

「んん、‥‥‥」

「もっとだよ」

その声が徐々にリアル化されては刺激される。

まるで本当に隣にいて愛撫されている感覚に陥（おちい）る。

身体の芯が温まって、むずがゆい。

「ねぇ佐藤（さとう）ちゃん。」

「‥え？」

「住んでるのどこ？会いに行きたい」

それはまずいだろ。
………

………

だけどあたしは興奮しきっていたせいか、安易にオッケイを出した。

だって、触れてほしいいし、舐めてほしいし。

男性にこういう願望を持ったのってかなり久々だ。

「でも今日はダメだよ。このままだから。次の時は直接会ってするけどね」

今日は来てくれないんだ‥‥‥

ってなに残念がってんのあたし！！

何を期待していたんだ。

「目、閉じて」

「？はい」

「触っていないほうの乳首を俺が触ったと思って、空いてる手でクリトリスを下着越しに触ってね」

「‥‥‥っ」

いつも下着よりもじかに触られていたので、くすぐったい気がして変に反応してしまう。

「可愛いな。声がつまってる」

「ぁ、んぁ」