マニアック

服越しの気持ち良さは狂いそうなほど

マッチングアプリ:ドキドキメール

あたしは高鳴る鼓動を持って登録をしてみた。

「これが世にいうマッチングアプリか‥‥‥」

想像していたのはエロ広告のみのサイト。

しかし実際は異なっていた。

さらに言うと、アダルト大人恋愛とフレンズ恋愛と募集を分けていて、コメントはしやすい。

 

つい先日までは興味は一切なかった。

けれども仲が良い同僚から、

「一生独身でいいならたまには遊べば?」

と言われてサイトのURLをLINEに送信されたことがきっかけ。

「‥‥‥まぁ、登録だけね、登録だけ」

携帯電話をポチポチ押して、会員登録を済ませた。

フレンズ恋愛を見ていれば、なんだか満たされない欲求に駆られる。

その欲求がわからないままあたしはその日寝ることにした。
………

………

なかなか寝付けない。

そんな時にGmailが届いた。

見れば登録したドキドキメールの管理者さんから。

開いてみると、「新着メッセージがあります」という件名で、本文にはURLが入っていた。

何も募集してないけど‥‥‥そう思ってサイト内のメッセージを確認した。

「‥‥‥え」

それは、オナニーごっこしませんか?という内容。

唐突なエロ内容に一瞬頭はフリーズした。

一瞬で戻ってくるなり、あまりの恥ずかしさに顔面が熱くなる。

けれどなぜかメールを確認する手が止まらない。

もっと見たい、もっと言われたい。

そんなあたしの心のどこかにある“M”が目覚めてくる。

「‥‥‥オナニーなんて、みんなやってんじゃん」

なんとなく、明日は休みだし、暇だし、盛ってるし(笑)であたしはベッドに横になってメールを開いた。
………

………

読んでいるとLINE交換を求められた。

あたしはそこからお友達登録をして、相手からの連絡を待っていた。

しばらくすると、LINEで通知が届く。

見ると先ほど連絡をくれていた“久住久住ひさずみさん”と言う男性から。

LINE電話をしたいという彼にあたしは答える。

さらに待つと電話が鳴った。

出ればそこには渋くてがっしりした声質の久住さんがいる。
………

………

「スピーカーにできる?」

「はい」

言われるがまま、携帯をスピーカーにして枕元に置いた。

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