ミサキは彼に舐められるのが好きだった。
それは彼のクンニが上手いというのもあるが、やはり愛に飢えた女にとって最も愛の感じられる行為はその人を虜にする。
自分の性器をこれほど大胆に積極的に、まるでむさぼり食うようにクンニされるのは、失恋したミサキにとって何よりも嬉しいことはなかったのだ。
そんなミサキの歪んだ顔を上目遣いに見ると、リョウタは両手でミサキのアソコをグッと斜め上に広げて、クリトリスを露わにした。
それは人並みより少し大きく、さらに興奮のため勃起しているので、周りの肉を持ち上げたとき、それとはっきりわかった。
リョウタはその突起に舌を押し当て、四方から攻めてやった。
「あ、あんっ、んんっ!」
ミサキは大きく後ろへのけぞり、ギュッと思わず両足をうちへ閉じてしまった。
リョウタの顔がミサキの太ももに挟まれて、しかし妙に彼は興奮したようにさらに顔を埋めて今度はクリトリスを吸い始めた。
それは全然痛くない。
ミサキはさらなる刺激に「ああんっ!」と大きな声を出してしまった。
その声は向こうの山々まで響き、心なしかこだましているようだ。
もしかするとこの時、汚らしいやまびこはミサキの喘ぎ声を聞いて、少しでも興奮して、洞窟かどこかへ隠れてマスタベーションしていたかもしれない……。
リョウタは立ち上がると、ミサキの体を軽く抱いて、そしてペニスをアソコへ押し当てた。
「中には出さないから、いいだろ?」
ミサキは頷いた。
生で、リョウタのペニスが何の隔たりもなくわたしの肉体へ繋がる……。
リョウタはミサキをその場に座らせたまま、わずかに膝を曲げて、下から上へと言うふうに挿入した。
その大きなペニスは、ミサキの濡れた膣を押し広げながらグイグイと奥へ進んできた。
熱い彼の肉体の一部が、ミサキの肉体へ装着されて、ようやく一つになれた……。
今までも合体はしたが、常にまだ存在しない子どもの存在が二人のあいだにゴム製の壁を置いていたが、今は、もう、そんなのはない……。
リョウタは中には出さないと言ったけれど、いっそのこと中に出して、二人の子どもを作りたい……。
二人はしばらく何もせずにじっと抱き合っていた。
お互いの火照った体を自身の皮膚の上から感じながら、それからこの大自然を感じながら、今、ほんとうに自分たちが二人っきりになれたと感じた。
リョウタはいかにも窮屈そうな態勢のまま、ようやく動き出した。
ゴツゴツとしたペニスはゆっくりと、ミサキの敏感なところを刺激する。
「はぁ、ああ、……はぁ、んん、はぁ、……あんっ、はぁ、ああ、……ああっ、んん、んあ、……はぁ、はぁ……、はぁ……」
二人の吐息と喘ぎ声が情感豊かにあたりへ響き渡る。
そしてそれぞれの声を聞くと、さらに興奮して、気づくと激しくなっているのだった。
リョウタの腰は厳しい態勢ながらも器用に立派に動いていた。
二人は何とは無しにキスをした。