ミサキはさり気なく脚をリョウタの腰へ回した。
「ミサキ……、はぁ、はぁ、ん、気持ち良いか?」
「うん、すっごく、気持ちいい、はぁん!」
リョウタは突然ミサキの体を持ち上げて、弁当ふんちゃかという体位で腰を突き上げた。
彼の腰は多少楽になって激しく動き出した。
「パンッ、パンッ、パンッ、パンッ」
という体と体とが激しくぶつかり合う音が容赦なく山中の温泉宿へ伝わる。
しかし彼の腰もすぐに動きを止めて、ミサキを下ろした。
「バックでしよう。そのほうが楽だから」
ミサキは頷くと、先程座っていた石の縁に手をかけて彼の方へお尻を突き出した。
リョウタはそれを手でしっかり固定すると、後ろからゆっくりとまたペニスを挿入した。
今度はさっきより深く入った。
より自由になった彼の腰は疼くミサキのアソコを激しく突き上げる。
両方の我慢汁と体液が混ざり合い、そのなかを太いペニスが容赦なく突き破る。
リョウタの腰はある爆発をするまでもう止まらない。
ピストンの速さはどんどん加速して行く。
ミサキはリョウタがもうすぐで絶頂を迎えるのを彼の腰の動きから正確に察した。
そしてそれと同時に自分のアソコもまた、爆発寸前であることが、腰の妙な感覚からそれと悟った。
彼の腰の衝撃が、彼の手に伝わり、それがミサキの腰をも大きく揺らす。
もはやどっちが動いているのかわからない。
ミサキもリョウタも夢中だった。
絶大なる快感が間もなく二人の肉体へ流れる。
リョウタは癖で奥歯を強く噛み締め、必死に腰を振った。
「あ、……、ああ、あ、イク!」
グンッ、と激しい一突きの後、リョウタのペニスが素早く抜き取られ、熱い液体がお尻にかけられた。
性液がお尻から太ももへ流れて行くのを感じながら、ミサキはビクン、ビクンと腰を震わせて同じく絶頂に達していた。
「はぁ、……はぁ、……はぁ、はぁ……」
シャワールームでお互いの体を軽く洗うと、二人は座敷へ戻った。
………
………
もう日が暮れていた。
ちょうどよく夕食の時間で、二人が席に着くのと同時に料理が運ばれて来た。
いろいろな料理がテーブルに並べられて、すると、女将さんがミサキの手を取り、何かを握らせ部屋を出た。
ミサキが見てみると、それはコンドームだった。