「う~~やっぱりか…」
案の定満員の地下鉄。
先は長いので奥に向かって無理やり突き進んでいた。
出口の反対側に出れたと思い、前を向くと、知らない男性の胸もとに顔が埋まって苦しくなる。
呼吸場所を探すために顔を動かしていると、男性の荒い息が聞こえてきた。
「!!」
男性は私の背中をまさぐっている。
これはまずい。
痴漢だ。
離れようにも人ごみで離れられない。
次第に荒い息は激しくなる。
そして地下鉄が揺れると同時に男性は若干私に覆いかぶさった。
すると突然耳たぶを甘噛みされて、思わず声を出すところだった。
男性はエスカレートし左の耳を刺激し始める。
ねっとり舐められたり、ぴちゃくちゅと音を立てて、私の反応を楽しんでいる様子だ。
このところ男性との行為をほぼしていない期間が長かったせいか、やばい。
次第に後ろに回された手はわきへ。
必死に抵抗しようとしても、私は動けない。
そしてついに胸に到着した。
「っ…」
胸をごつごつした手でもまれた。
久しぶりの感覚につい声を漏らした。
それに反応した男性の股間は大きく固くなっていたことをわかった。
胸の突起をふにふにとつぶすように刺激されると私は感じてしまう。
「ぁ…」
隣りに立ってる人が気づくかもしれないのに私は求めそうになる。
誰かに見られるかもしれない。
その恥ずかしさとスリルに、興奮度は増していく。
息をこぼしながら両手で自分の口を隠した。
けどその手はエスカレートしていく。
両方の胸の突起を刺激しながらまた耳たぶ攻撃。
その耳たぶから少し下がって首筋に舌を這わせられた。
びくんと大きく反応してしまう。
あごと首筋に移る。
べろべろと舐めることがあれば、舌先を固くしてなぞったり、多様だ。
その間も胸の刺激は止まない。
むしろもっとめちゃくちゃにしてほしい気持ちが先走って、男性の胸に頭を預けた。
正直立っているのもきついくらいの快感が押し寄せる。
何もできない私は手を頑張って動かすことに決めた。
動いてる手を止めるためではなく、男性の股間に触れたかったからだ。
ベルトの位置を手で確かめ、下に手を移動すると、膨れ上がっている男性のモノがあった。
人差し指で上から下、下から上へなぞるとびくんと男性のモノは跳ね返った。
チャックを下ろしてパンツの上からしごいてみる。
男性も深く長い息を吐いていた。
「…甘い」
男性はついに声を出した。
そこで聞き覚えがある気がして必死に上を見た。