ついさっきまで自分のそこを舐めていた唇に、彼女は内心顔を背けたいと思ったがそれではあまりに失礼だとそれを受け入れた。
すこし甘酸っぱいその舌を口内に引き入れ絡ませる。彼のペニスが膣腔に押し当てられたのがわかる。
こんな事を面と向かっていうのは少々気恥ずかしい、と前置きを置いた上で彼は「愛してる」と
「っうぁ!いっ…」
少しの痛みと初めて感じる強い圧迫感に美優は顔をしかめて体を強ばらせる。
「ゆっくり入れるから、力、脱いて」
彼の苦しそうな声が真上から降ってくる。
そう言われても勝手に力が入ってしまうのだから仕方ない。
無理!と言い返したいのをぐっと堪えて彼女は懸命に息を吐き、そしてゆっくり吸い深呼吸を繰り返してなんとか力を抜こうとする。
しかし彼が少し入るたびに体には勝手に力が込められ固まった。
「もう少し、ですから」
「ぅ、んっ!大丈夫…少し、多分、慣れてきた…」
ふっふっと胸を上下させ激しく息を整える彼女に、彼は最後の、僅かに残った
「あぁっ…」
「っはぁ、入り、ました」
「う、ん…わか、る」
彼の腰がぴったりと自分の太腿についているのがわかった。
隙間なくぴったりくっついて深い所まで繋がっているその事実に彼女は悦びよりも安堵の微笑みを浮かべる。
ゆっくり動く、という言葉を信じて美優は力を脱いた体を彼に預けた。
体内に納められたそれがズズ、と引きぬかれ再び深くへ押し込まれる。
少し苦しい、と感じたが耐えられない程ではなかった。
「あ、あぁ…高貴…」
「…大丈夫ですか?」
「はい、でも…少し、キツい」
「…少し早めに動きますね、少し我慢してて」
そう言うと高貴は少し上体を起こし彼女の足を掴んで腰を動かし始めた。