「ね、専務。鍵閉めてください…」
「んー?聞こえないなぁ」
そう言った次の瞬間、ブラウスの前があらわになる。
恥ずかしがっていると汐はブラジャーを外してブラウスをまた着せた。
不思議がっていたら今度は汐はブラウス越しに、立っている夏の乳首を指の爪で上から下におろしてみると、今までにないくらいの快楽が感じられた。
「っあ…」
耐え切れずに声を漏らす夏。
「もしかして初めて?こうやられるの」
そう言いながらずっとこりこりとこねたりひっかりたりすると、声は我慢できなくなってくる。
気持ちよすぎで
そして久しぶりで
本当に気持ちが良いのだ。
事実、旦那とはほとんどしていない夏。
昔から性欲男性だった旦那が全くしなくなったことは寂しく思う。
けど気づいた。
旦那には愛人がいて、出張というのも嘘。
偶然にもクレジットカードの利用が増えてきたので調べたら、近くのラブホテルや高級レストランでの履歴があった。
つまり夏の旦那は他の女性と接点が密になっているのだろう。
それは正直悲しく思う。
だって結婚した夏に性欲がわかないのは、女性として見ていないからなのだろう。
浮気発覚よりもメンタルにダメージを食らった。
「なぁに考えてるの?」
「え!?」
夏は心のどこかにが空いていることに気付いて泣いていた。
「あ、えっと、その…」
「…いいよ。他の事考えられないくらいにしてあげるから」
「専務っ…」
汐は触れているだけではなく、ブラウスの上から乳首を舐め始めた。
どくどくと身体中を流れる血が熱くなる。
もっと
もっと
と心から気持ちよくなりたいし満たされたい。
そう強く思った。
それに専務は答えてくれようとしていることに感謝し、存分に気持ちよくなろうと決めた。
旦那は忘れよう、と。