「阿部さん…」
なんだか感覚が近い気がして、パチッと目を開いた。
案の定、目の前にイケメン王子がいた。
「ひゃぁぁああ!!!」
「わわっ!」
危うくキス…されそうになった。
「なっ、なっ、なななななに!!!???」
「いや、ごめん。阿部さんがあまりにも可愛くって。キス…したくなった」
真顔でそういう鈴木くん。
………
………
こっちが恥ずかしいわ。
「とにかく、ありがとう!あたし学校行くね!」
立ち上がった時にあたしは足をひねった。
「阿部さんあぶな―…」
鈴木くんはあたしをかばって背中から床にダイブする。
あたしはまったく問題はないが、鈴木くんはけっこう痛そうな…
「大丈夫!?阿部さん!!」
こんな時でもあたしを心配してくれるとか、優しいな。
「うん、鈴木くんがかばってくれたから大丈夫」
あたしはお礼をしっかり言いたくってくるっと身体を曲げて、鈴木くんを見る。
なんだか、失敗。
「ご、めん。お礼が、言いたくて…その…」
まるであたしが押し倒したような体位になっていた。
………
………
「阿部さん。ごめん!」
離れようとしたあたしの背中に腕を回して抱きしめられる。
鈴木くんはあたしの耳元で息が荒くなっている。
これは良くないと思って抵抗するも、すっぽり鈴木くんの腕の中。
それから濃厚なキスをされた。
「んむ、ふ…」
舌を絡み取られてくちゅくちゅといやらしい水音をたてられれば、
なんだかあたしまで興奮する。
キスに夢中になっていると、鈴木くんは服をまさぐる。
あたしをブラジャー姿にしてはキスをやめてガン見された。
顔は赤くなっているだろう。
「…阿部さん。きれい」
「はずぃ…」
視線をずらせば、ブラジャーは外されて露わになる胸になった。
右手であたしの左胸の尖端をクリクリと
右胸は吸い付かれたり口に含んではコロコロと転がされる。
あたしも鈴木くんも、興奮がやまない。
次第にあたしの股の付近が、ごつごつしたものを感じた。
なにかと思って、快楽を味わっている中それを触った。
「…っ」