少し曲げられた指がぐぐっと内部を押し上げると、ナカをじんわりと温めるような刺激が広がり、
触れられていないクリが内側からこちゅこちゅと苛められる。
高いところへゆっくりと押し上げていくような快楽にナカがひたすら指へなついてしまう。
「すげぇ締め付け……またイクか?」
「あう……このままされてたら多分」
――にゅぷっ! じゅぷっじゅぽっ!
激しく抜き差しされて、奥まで指が届く。
これまでと違い、じわじわと高められる刺激に甘い吐息が漏れた、のに。
――にゅぽっ……
鈴原さんはナカから指を抜き、
「ふやけてる」
とどろどろになったそれを私の視線へ持ってきた。
「……意地悪」
もう少しでイきそうだったのに。
はっきり言えなくて、せめてもの抗議を込めて睨めば、
鈴原さんは微苦笑しながら私の手首の拘束を解いた。
「なぁ……経験値のための取材とやらで、どこまでやったんだ」
「……え?」
「行ったんだろ? ハプニングバー」
なぜ、その話を今更。
という思いと、それは人を寸止めしておいてまで聞かなきゃいけない話題か、
というほのかな怒りを覚える。
「やったというか、行ったというか……
早いが話見学しただけで体験はしてませんよ?」
「……は?」
「いや、だって経験値ゼロの私があんな空間でいきなり男ひっかけられるわけないですし!
だから知り合いに『見学させて』ってお願いしたんですよ。
そりゃあもう、ねっちょんねっちょんのぐっちょぐっちょを目の前で見てきたわけですから、
すっごい勉強にはなりました!
それ以外にも『見ていて欲しい』ってお願いしてくるカップルもいて、
いやーいい体験でしたよー創作の資料としては!」
写真はとらせてくれなかったんですけどね!
と続ける前に、鈴原さんが頭を抱え、溜息をついた。