等間隔で電柱の並んでいる、微かに明るく陰影の富んだ夜道を、高校の教師をしている
歩きながら、優希は何か考えていた。
それは教師らしからぬ、ひどく
帰ったらどんなオナニーをしようかな?
ディルドを使うのも気持ち良いけれど、もうそろそろ違った種類のオナニーがしたい。
玩具はディルドしかないから、玩具を使わずに何か家にある物を使うか、それとも何も使わずに自分の体で工夫するのか。
そんな考えに頭を迷わせていて、不図、見慣れた、何処か親しみのある雰囲気に包まれた気がして、顔を上げると眼前には自分の住むマンションがあった。
優希には妙な趣味があった。
………
………
優希はほぼ毎日オナニーをしている、そしてある日、彼女はオナニーをしている自分をスマホで撮影して、それを某エロサイトに投稿し始めた。
それ以来、優希はオナニーをする時、必ずカメラを意識しなくてはイケない体になってしまった。
いや、イケない事はない。
イケるけれども、何か物足りない様な気がするのだ。
その感情は、おそらく喫煙者が禁煙をしている時の、あの何とも言えない寂しさと同じであろう。
優希は階段を登って二階の、奥の方に住んでいた。
階段を登りながら、この時優希はやっと自身の体が疲れている事に気が付いた。