周りからは不思議に思われて
そして年が明けて1月中旬頃の面接試験で合格して周りの人より早く受験が終わってしまって、卒業するまでの間比較的穏やかにのんびりと過ごした。
入学式も終わり、私は女子バスケットボール部に入部した。
女子バスケットボール部には私の他に先輩が二人と同級生が三人しかおらず、一方で男子バスケットボール部には一年生から四年生まで計16人もいた。
私と私と一緒に入部した3人はみんなバスケ未経験者で体力が無く、また、人数が少なかったので専ら体育館の隅でハンドリングなどの基礎を中心に練習をしていた。
そして週に1回だけ女バスが体育館で本格的な練習をする日があるのですが、矢張り人数が少ない為何人かの男バスに参加してもらって練習をした。
工藤先輩は案の定男バスのキャプテンで、私たちが隅で練習している時に工藤先輩はいつも誰よりも声を出し誰よりも走っているその姿が大変カッコよく、度々それに見惚れて先輩に注意される事がしばしばあった。
工藤先輩は学生会長を務めている同じクラスの女性と付き合っていた。
その事に不思議と私は全く嫉妬をしなかった。
それでも私の激しい情欲が乾くことはなく、自分の身体を愛撫して官能を刺激する事は毎日欠かす事がなかった。
何度か私は工藤先輩と話した事がありますが、人見知りの為にLINEを交換する事さえ出来なく、しかしそれに対しても何かしらの後悔もなかった。
このような事を書きますと生意気に思われるかもしれませんが、私にとって工藤先輩は私の皮膚を流れる官能を慰める為の “玩具” のようなもので、それは私の頭に漂う妖艶な観念であった。
とは言え私が工藤先輩の身体を実際に見て何とも思わない訳はなく、私は何度もそれに抱擁される事を想像しておりましたので、矢張りそれを見て私の情欲の燃え盛るのが感じられるのでした。
ある日私は夢を見た。