俺も好きだよ、と決まったセリフの様に返して再び唇を重ねながら彼女の胸に手を伸ばした。
モゾ、と身じろぐ彼女の服の中に手を差し込み一枚ずつそれを剥いでいく。
互いの裸なんて今まで数えきれない程目にしている。
柔らかく膨らんだ胸も美しい曲線を描く腰もなだらかな下腹部も、そしてその下の茂みの奥までよく知っているし彼女も俺の体を隅から隅まで知っている。
それにもかかわらず服を脱がされるごとに恥ずかしがるのだから可愛らしい。
初々しい少女のように胸を覆う手を、俺にしてはとても優しく退けさせてそこに顔を寄せた。
手足は少年のようにすらりと細い割に胸は一人前の女性らしく丸く膨らんでいて、少しの身動ぎで重量感のある動きを見せる。
「あんまり見ないで」
「なんで?」
今更、と言いかけて言葉を飲み込む。
せっかくの仲直りHだから意地悪はせず、そのまま何も言わずに肌を撫でた。
吸い付くようにしっとりした張りのある若い肌をゆるりと撫でてその胸に触れる。
手の中におさまる乳房を優しく持ち上げるように揉み、指先が食い込む感触を楽しんだ。
「んん…ふぁ…」
まだ触れていない胸の先端がいじくられるのを期待するように硬く膨らんでいるのが見て取れる。
そっと手の平でそこを撫でると悩ましげな吐息混じりの声が漏れた。
「ここ好きだよね」