「ん、ぷはっ……待って、だめだよぉ……」
静止なんて意味を持たなくて、正面からは拝島君がスカートに手をかける。
男二人に敵うわけもない私はあっという間下着姿にさせられて。
「はぁ……すごいえっちで可愛いよ花音。やっと本物をまた抱ける……」
「七年も行方をくらませて焦らしてくれたんだ。たっぷりお礼してやるよ」
舌舐めずりをした二人に組み敷かれ、いっそ意識を失いたくなった。
「花音はさ、僕らのこと嫌いになっちゃったの?」
ブラから解放された胸をたゆんっと揉みながら拝島君は乳輪のあたりをそうっと撫でる。
そう大きいわけでもない乳房を大切なものを包むかのように
い取られ、重さを楽しむようにたぷたぷとされるともどかしくて身を
「ん……く、ふぅ……嫌い、じゃないよ……」
すりすりと硬い皮膚の指で撫でられた胸は、もっとして! と言わんばかりに
健気にえっちをねだる乳首に優しいキスが落とされた。
「じゃあ、どうして逃げた?」
一宮君がショーツのクロッチをくにくにと弄ぶ。
男の人らしい大きな指が
「だって……二人と、結婚できないし……」
「はぁ?」
手を止めた一宮君の視線が痛い。
美形ほどキレると怖いと言うのは本当で、私はひっと息を詰める。
「……花音、僕らの他に付き合っている人がいるの?」
拝島君が一宮君に「睨みすぎ、その顔は僕も怖い」といなしてくれる。
「ちが……っ! いないよ! そうじゃなくて、私はどちらかを選ぶことなんてできないの! 二人は大人になったんだから、今なら私以外を選択肢に入れられるでしょ?」
「花音以外なんていらないよ」
「花音しか選ばねぇよ」
二人の声が重なる。
「花音さ、高校卒業後行方をくらませたの、ウチの親に脅されたんでしょ?」
困ったように笑いながら、拝島君は
「……知ってたの?」
「二人のことがばれてからさ、僕の成績が伸びないのはそのせいだって。特に花音のことを目の敵にしていたから。あの時、守ってあげられなくてごめんね」
「……俺は拝島の親と悶着があっても、花音は俺のところに逃げてきてくれるって思っていたんだけどな」
私を正面から見つめ、ちゅっちゅっと顔中に優しいキスを落とす拝島君は許しを乞うように。
背後から私を抱きしめて、首筋をがぶがぶと甘噛みする一宮君は罪を
甘く、深い、快楽の底へ私を誘う。
「花音――愛してる」
二人が同時に耳元で囁くから。
脳まで揺さぶられた私は言葉を飲むしか出来なかった。
「ふ、相変わらず耳が弱いんだな……拝島」
「うん、こっちもいっぱい舐めてあげる」
――ぴちゃっ! くちゅっ、ちゅちゅっぢゅるっ
「ああっ、耳っ、ど、同時ダメぇっ!」
二人に挟まれたまま同時に左右から耳を舐められる。
ダイレクトすぎる水音に身体が震え、抵抗しようにも頭を固定されてしまってできない。
ちうちう、と耳たぶを食んでは吸い、軟骨を舌でなぞられ、たっぷりの唾液でナカまで
音だけでもおかしくなりそうなのに、ふぅふぅと息を吹きかけられて、背筋にぞわぞわと走る快楽が止まらない。